富山県黒部市への避難者向け買い物バス運行 ホテルとショッピングセンター往復

買い物を終え、バスに乗り込む避難者=メルシー

 能登半島地震で石川県輪島市から富山県黒部市宇奈月温泉のホテルに2次避難している人たちの買い物支援に向け、ホテルと同市内のショッピングセンターを往復するバスの運行が9日に始まった。

 宇奈月温泉のホテルには被災者約80人が滞在する。周辺にスーパーやショッピングセンターがなく、コインランドリーも数台しかないことから、避難者の希望を聞いた黒部市社会福祉協議会が運行を決めた。

 バスは、ホテルと同市新牧野のショッピングセンター・メルシーを1日1往復する。メルシーのそばには大型コインランドリーもある。3月まで週に数回走る予定という。

 この日は避難者3人が雑貨や食料品を買い求めた。50代の女性は「欲しかった物が買えた。車はあるが、道が分からないのでバスを出してもらえてよかった」と話した。

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