バイデン氏の記憶力巡る指摘は「政治的動機」、米副大統領が非難

[ワシントン 9日 ロイター] - ハリス米副大統領は9日、バイデン大統領(81)の記憶力に疑問を呈する米特別検察官の報告書について、「明らかに政治的動機によるもの」として非難した。

ハー特別検察官は8日、機密文書持ち出しを巡りバイデン大統領を刑事訴追しないと決定。同時に「訴追されても、バイデン氏はわれわれの行った聴取と同様、好意的かつ善意ある、記憶力の悪い高齢者」という印象を陪審員に与える可能性が高いと説明した。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、バイデン氏の記憶力に関する部分は「真実ではない」として退けたほか、ホワイトハウス法律顧問室のサムズ報道官も、共和党であるハー氏が政治的な影響を受けていた可能性があるという見方を示した。

バイデン大統領は今週、複数の世界の首脳を混同していたこともあり、ハー氏の報告書を受け、11月の大統領選で再選を目指すバイデン氏への「高齢不安」に拍車がかかる可能性がある。

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