医療ミス 新生児手指欠損 過失認め6622万円賠償へ 県立宮崎病院

 県は9日、県立宮崎病院が2021年2月、入院中の新生児に点滴用のカテーテルを挿入した際に適切な対応を取らず、指を欠損する医療事故を起こしていたと明らかにした。県病院局は過失を認めて損害賠償金6622万円を支払うことで両親らと合意しており、16日開会の2月定例県議会に関連議案を提出する。
 県病院局によると、新生児は男児で、低出生児として新生児集中治療室で治療を受けていた。栄養や薬を補給する点滴用のカテーテルを手の甲の静脈内に差し込むはずが、担当医が誤って動脈内に挿入。ほかの医師や看護師らも医療ミスに気付かなかった。

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