【価格比較】コンビニのレジで売られている「鶏の揚げ物」、自分で作ったらどれだけの「節約」になりますか?

鶏の揚げ物の価格を比較

鶏の揚げ物の価格を比較するため、コンビニで販売されている商品の価格と自炊したときの価格を確かめます。

・コンビニで販売している鶏の揚げ物の価格

大手コンビニ各社は、それぞれ独自の鶏の揚げ物を販売しています。各商品の価格は異なるため、ここではセブン-イレブンの「ななチキ」とファミリーマートの「ファミチキ」の価格を参考にします。

公式サイトによると「ななチキ」の価格は約240円(税込)、「ファミチキ」の価格は220円(税込)です(2024年1月時点)。これらを参考に、本記事ではコンビニで販売されている揚げ物の価格を1個230円とします。

・自分で作る鶏の揚げ物の価格

総務省統計局が発表している「小売物価統計調査」によると、2022年の東京都区部における鶏肉(ブロイラー、もも肉)の価格は100gあたり134円です。鶏の揚げ物を唐揚げと考えると、鶏肉以外にしょうゆ・小麦粉・食用油などが必要になります。

「小売物価統計調査」によると、2022年の東京都区部におけるしょうゆの価格は1Lあたり255円、小麦粉の価格は1kgあたり312円、食用油の価格は1000gあたり429円です。

1人前の使用量をしょうゆ5ml、小麦粉10g、食用油200mlと仮定すると、しょうゆの価格は1円程度(0.255円×5ml)、小麦粉の価格は3円程度(0.312円×10g)になります。食用油の価格は85円程度(0.429円×200g)ですが、複数回使用できるため、ここでは30円と仮定しておきます。

各材料の価格を合計すると、自分で作る鶏の揚げ物の価格は1個あたり約168円です。

・鶏の揚げ物は自分で作るほうがお得

以上をまとめると、コンビニで販売されている鶏の揚げ物の価格は1個230円、自分で作る鶏の揚げ物の価格は1個約168円です。コンビニで購入するよりも自分で作るほうが1個あたり約62円お得です。実際に自分で作るとガス代やその他の調味料代などもかかりますが、それでも自分で作るほうがお得といえるでしょう。

自分で鶏の揚げ物を作るときに注意したいポイント

ただし、自分で作る鶏の揚げ物には注意したいポイントもあります。主な注意点は以下の通りです。

・調理に手間がかかる

自分で作ると、鶏肉をカットする、下味をつける、小麦粉をつける、油で揚げるなどの手間がかかります。コンビニのように、欲しいときにすぐ食べられるわけではありません。利便性は悪くなってしまいます。

・油の処理が面倒

調理後に油を処理しなければならない点にも注意が必要です。シンクへ流すと詰まりの原因になってしまいます。油凝固剤を利用する、ポリ袋に紙タオル・水と一緒に入れて捨てるなどの対処が必要です。1個単位で鶏の揚げ物を作ると、面倒に感じられるかもしれません。

鶏の揚げ物を自分で作るとお得だが手間がかかる

鶏の揚げ物は、コンビニで購入するより自分で作るほうがお得です。ただし、自分で作ると調理や片付けの手間がかかります。また、料理の腕がないと、コンビニで売っている鶏の揚げ物のようにおいしく仕上がりません。

購入と自炊で悩む場合は、以上を踏まえて自分に合っているほうを検討しましょう。

出典

e-Stat総務省統計局 小売物価統計調査 【04】「1201 牛肉」~「1341 鶏卵」
e-Stat総務省統計局 小売物価統計調査 【01】「1001 うるち米」~「1090 シリアル」
e-Stat総務省統計局 小売物価統計調査 【08】「1601 食用油」~「1658 パスタソース」
セブン-イレブン 揚げ物・フランク・焼き鳥
ファミリーマート ファミチキ

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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