子ども食堂、地域に出張 福島県郡山市が新事業 居場所づくりと新規開設促進図る 町内会などと連携

 福島県郡山市は新年度、町内会などと連携して夏休み中、子ども食堂がない地域で出張子ども食堂を実施する。子どもの居場所づくりに取り組み、町内会に子ども食堂の新規開設を促す。県や市によると、自治体による同様の取り組みは珍しいという。

 イメージは【図】の通り。市は今後、町内会に事業を説明し、集会所などを提供してもらう。市子ども食堂ネットワークに加盟する団体に運営を依頼する。利用者はネットワークを通して予約する。

 市によると、市内の小学校51校区のうち、約30校区に子ども食堂がない。長期休暇に子どもが安心して食事を取れる環境を整える。5カ所ほどで実施を予定しており、夏休み中に集会所1カ所につき2回程度行い、各30食を提供する予定。

 市の担当者は「地域全体で子どもの居場所づくりを考え、子ども食堂の新規開設につなげたい」としている。

 市は9日、3月定例議会に提出する1415億円の新年度一般会計当初予算など72議案を発表した。

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