東北で、駅に着いても自動で開かないドア →「早く開けろ!!」と憤る人に"意外な人物"が声をかけて?

知らない土地に行くと、その土地にしかないローカルルールがあり戸惑うこともありますよね。詳しくないからこそ、思い込みで行動しないようにしたいものです。今回は電車にまつわるトラブルを目撃したエピソードを友人が聞かせてくれました。

ftnews.jp

帰省先で電車に乗っていると

友人のA子は東北地方出身です。
先日、まとまった休暇が取れたので久々に地元に帰って過ごすことにしました。

帰省した翌日、A子は久々に地元の友達に会おうと数駅先まで電車で向かうことに。
これは、その時に電車内で起こったエピソードです。

ドアが開かない!! と憤る中年男性

A子が座席に座っていると、ターミナル駅で1人の中年男性が他の乗客とともに乗り込んできました。
しばらくして男性は降車するためにドアに近付きましたが、駅についても電車のドアが開きません……。
男性はしばらくドアが開くのを待っていましたが、いつまでたってもドアが開かず、次第に怒り始めました。

「なんで開かない?! 開けろ!!」と大声を出し始め、電車内の空気は凍りつきます。
A子が見かねて男性に声を掛けようとすると、意外な人物がサッと男性に近付きました。

「この電車はね……」教えてくれたのは

それは、同じ車両に乗っていた小学生の男の子でした。

男の子は男性に
「雪が降ってるときはね、ここのボタンを押して自分でドアを開けていいんだよ! 全部のドアが開いたら雪が入ってくるし、みんなが寒いでしょ? はい、開けてあげるね! 外に出たら【閉まるボタン】を押してみてね」
と分かりやすく説明します。

勇気ある行動に感心

A子の地元は雪国で、この季節は積雪しているため、小さな駅では電車が停まっても自動でドアが開かず、自分でボタンを押して開閉しないといけないのです。

積雪に馴染みのない地域から来た人は電車のドアが自動で開くのが当たり前だと思っているため、戸惑う人も多いんだとか。

車内アナウンスでも放送されるのですが、男性は聞いていなかったのでしょう。
子どもに教えられ、男性は恥ずかしそうに「ありがとうな! 知らんかったわ!」と笑って降りていきました。

男性の大声に社内の雰囲気は一瞬凍りつきましたが、男の子の親切心で救われたそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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