「ブギウギ」で一役、元りんご娘・和海さん 12日から「やりがいあった」

クランクアップ後スタッフから花束を受け取り、写真に納まる和海さん(ベックエンターテイメント提供)

 現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で、津軽弁を指導する元りんご娘ときの和海(なごみ)さん(25)=青森県弘前市出身、大阪府在住=が12~16日に放送される第20週「ワテかて必死や」(第92~96話)に今度は役者として出演する。朝ドラ初出演となる和海さんは「誰もが元気をもらえる作品。毎朝ウキウキワクワクしながら見てほしい」と県民に呼びかけた。

 和海さんが演じるのは、ガード下の夜の街でたくましく生きる女性「タマ」。有楽町かいわいを取り仕切る夜の女たちのリーダー「おミネ」(田中麗奈さん)の元に集う3人組の一人で、主人公・福来スズ子の大ファンでもある。

 戦後混乱期の日本で在日米軍将兵を相手にしていた街娼(がいしょう)を演じるに当たり、当時の時代背景を勉強してから撮影に挑んだという。和海さんは「戦争で家族や財産を失い、お金を稼ぐために地方から上京した女性もいた。生きるために闘った女性たちの強い生きざまを表現したかった」と役作りの一端を明かした。

 方言指導を担当するのも初めてで、「プレッシャーを感じていた」と和海さん。「台本を何度も読み、津軽弁の意味やイントネーションを再確認したりした。責任重大だったが、とてもやりがいがあった」と笑顔で話した。

 和海さんは29日、青森市出身の歌手・淡谷のり子さんがモデルの「茨田りつ子」役を演じる菊地凛子さんとNHK青森放送局主催のトークショーに出演する。

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