サインしたか、してないか記憶がないって・・

 盛山正仁文部科学大臣が先の総選挙で旧統一教会(世界平和統一家庭連合)関係団体の推薦を受け、政策協定とされる推薦確認書にサインしていたとする問題。盛山大臣は「写真を見せられ、うすうす思い出した」との7日の国会答弁から8日の衆院予算委員会では「記憶にない」と前日発言を覆したが、サインについて複数の証言が報じられるなど、盛山大臣の答弁に信ぴょう性が疑われている。

 日本共産党の宮本徹衆院議員はXで「統一協会(統一教会、現・家庭連合)の推薦確認書は特異な内容です。日韓トンネルの実現だとか、文化共産主義勢力の攻勢を阻止するだとか。これほど特異なものに、サインしたか、してないかの記憶がない、なんてことがあるのだろうか」と盛山大臣の答弁に対し強い疑問を提起。

 盛山大臣は8日の答弁で「今は関係を絶っており、旧統一教会に解散命令請求している立場」で仮にサインしていたとしても関係を絶った以上、問題ないような旨の答弁をし、大臣辞任の考えはなく「職務を全うする」と強弁した。

 推薦確認書では、改憲、安保体制強化、家庭教育支援法、青少年健全育成基本法の制定への国会での取組み、LGBT問題・同性婚合法化は慎重に、日韓トンネルの実現推進、国内外の共産主義勢力、文化共産主義勢力の攻勢阻止を列挙している。

 加えて「平和大使協議会及び世界平和議員連盟」に入会し基本理念セミナーに参加すること記している。盛山大臣は世界平和協議会メンバーになっていたのか。基本理念セミナーへの参加履歴はないのか。

 そもそも一方的に「関係を絶った」から政策協定は全て白紙とは。推薦確認書(政策協定)に賛同した人物が推薦確認内容を実現しようとする団体に解散命令請求を行う文科大臣のポストと相いれないことはだれの目にもわかるだろう。国会議論を予算内容に対するものに時間を割くためにも岸田総理は文科大臣を更迭すべきとの声が強まっている。(編集担当:森高龍二)

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