インドネシアが中国の列車を選択した理由「韓国製は…」―中国メディア

中国メディアの環球時報は8日、インドネシアが中国の列車を選択した理由について伝える記事を掲載した。写真は中車四方。

中国メディアの環球時報は8日、インドネシアが中国の列車を選択した理由について伝える記事を掲載した。

記事はまず、世界最大の鉄道車両メーカーである中国中車傘下の青島四方機車車両(中車四方)が1月末、インドネシア通勤鉄道(KCI)と通勤用電動鉄道車両の供給契約を締結したことを巡り、インドネシア国内でこの輸入をジャカルタ・バンドン高速鉄道プロジェクトへの融資承認と結び付ける声が一部で出ていることについて、インドネシア当局者が反論したと報じた。

記事がインドネシアメディアの報道として伝えたところによると、国営企業省(BUMN)のカルティカ・ウィルジョアトモジョ副大臣は、この輸入における利益相反の存在を否定し、輸入決定の背後に中国側からの圧力はなかったと述べた。当初は日本から輸入する計画だったが、最終的には中車四方を選択した。

KCIのアン・プルバ副社長も6日の記者会見で、中国企業を選択したことと高速鉄道プロジェクト融資の実行とは全く関係がないと強調した。

アン氏は、中国企業を選択した理由について、考慮したのは価格面だけでなく、その技術仕様がインドネシアの標準に最も近いことだとし、「韓国で製造される列車の大部分はアルミニウムで作られているが、われわれはステンレス鋼を必要としている」と指摘した。中国企業はインドネシア特有の技術要件を満たすために空調システムとシート構成をカスタマイズすることに同意した。アン氏は「列車の調達プロセスは公正に行われ、サプライヤーとしての中車四方の選択は外部からの圧力のない合理的な考慮に基づいている」と強調し、「透明性と規制順守を確保するため、国の監査官と管理者が調達プロセスに積極的に関与した」と述べた。(翻訳・編集/柳川)

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