小澤さん「音楽、身近なものに」 館長を務めた水戸芸術館

2017年10月、水戸市で「子どものための音楽会」で指揮する小澤征爾さん(中央)

 水戸市芸術振興財団は10日、水戸芸術館の館長を務めた小澤征爾さんの死去を受け、「子どものための音楽会など芸術館の活動が多くの市民により親しまれるものになるよう努めていただいた」とのコメントを発表した。「音楽、演劇、美術を身近なものに」という小澤さんの思いを忘れず、今後も事業を開催するとしている。

 小澤さんは1990年の開館以来、芸術館専属の水戸室内管弦楽団の指揮者として活躍。2013年に館長に就任した。

 同館音楽部門の中村晃芸術監督(57)が最後に会ったのは、2022年5月に東京都内で開かれたリハーサル。助言をもらう予定だったが、急きょ指揮をし、指導に当たった。

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