移籍金0.7億円は浦和に支払われず?モーベルグがギリシャから古巣復帰へ

ダヴィド・モーベルグ 写真:Getty Images

浦和レッズからギリシャ1部アリス・テッサロニキへ期限付き移籍中の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグは、テッサロニキで構想外に。元サンフレッチェ広島、アビスパ福岡所属選手のDFエミル・サロモンソン擁するスウェーデン1部IFKヨーテボリへの復帰に近いと、ギリシャやスウェーデン国内で報じられている。

モーベルグの去就を巡っては、複数のスウェーデンメディアが今年1月中旬に古巣ヨーテボリやIFKノルシェーピンとの交渉を報道。ただ同国メディア『Fotbolldirekt』は、浦和での年俸(800万スウェーデン・クローナ:約1億1000万円)、浦和がモーベルグ獲得で支払った移籍金(1000万スウェーデン・クローナ:約1億4000万円)が移籍の妨げる要素になっていると主張していた。

しかしギリシャのTV局『アスロスニュース』は9日に「テッサロニキはモーベルグ退団のゴーサインを出した。ヨーテボリ移籍で合意間近だ」とリポート。スウェーデン紙『エクスプレッセン』が「移籍金は500万スウェーデン・クローナ(約7000万円)だ」と伝えると、『Fotbolldirekt』は「モーベルグは浦和からテッサロニキへレンタル移籍している。浦和とテッサロニキの取引には、強制買い取りオプションが盛り込まれている。そのため、ヨーテボリはテッサロニキと交渉している」と、移籍金が浦和ではなくテッサロニキに支払われる可能性を伝えている。

モーベルグはヨーテボリ、ノルシェーピン、イングランドのサンダーランドなどを経て、2021年12月にチェコ1部ACスパルタ・プラハから浦和へ完全移籍。来日1年目の2022シーズンは、リーグ戦20試合の出場で8ゴールをマークしたが、2023年は出場機会を減らし、同年7月にテッサロニキへ移籍した。

ただ移籍先のテッサロニキでもスタメンでの出場機会が限定。今季開幕当初は公式戦6試合続けて先発出場も、10月以降はほぼ全試合でベンチスタート。12月21日のリーグ戦では、1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに投入されたものの、攻め込まれる場面でボールを追わず、同点ゴールを献上。怠慢プレーに当たるとして、同選手に対する現地メディアやファン・サポーターからの批判が相次いでいた。

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