女子マラソン日本記録更新の前田穂南、密着取材で見えた快挙の舞台裏と素顔に迫る

Ⓒカンテレ

カンテレで10日深夜放送

1月28日に開催された第43回大阪国際女子マラソンで日本新記録をマークした前田穂南(天満屋)に迫るスポーツドキュメンタリー『前田穂南が走った、42.195km。19年ぶり日本新記録の真実』がカンテレで2月10日深夜1時45分から放送される(関西ローカル)。

パリ五輪代表“最後の1枠”をかけたレースとして世間の注目を浴びる中、前田は中間点を過ぎたあたりからペースアップ。レース終盤まで驚異の粘りを見せ、日本人女子初となる2時間18分台をマークし、2005年に野口みずき氏が刻んだ日本記録を19年ぶりに更新した。日本女子マラソン界の止まっていた時計の針が、再び動き出した瞬間だった。

世界との距離が離れ続けている日本女子マラソン界。なぜこの日、大阪で、19年ぶりとなる日本新記録が生まれたのか。そこには、日本記録の更新を信じ走り続けてきた前田の揺るぎない信念と内に秘めた情熱があった。

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カンテレは、長期間にわたって前田を密着取材。これまで撮影してきた独自の映像から、歴史が変わった1日の舞台裏まで余すことなくお届け。前田が栄光をつかむまでの道のり、そしてなぜ日本新記録を達成できたのか、その本当の理由に迫る。山田恭弘プロデューサーのコメントは以下の通り。

「東京五輪の延期に翻弄され、自分の思い描いた五輪とはならなかった前田穂南。彼女にとってパリ五輪は『出たい』ではなく、『出なくてはいけない』大会となった。連覇を口にした10月のMGCは雨の中でまさかの敗北。レース後に涙を流した。

迎えたMGCファイナルチャレンジの大阪国際。目標は『アレ』と話し、レースが終わるまで『アレ』の正体は明かさなかった。想定以上のハイペースのレース。中間点を過ぎてペースメーカーを向こうに回し、前田が前に出た。

レース終盤、降り出した雨。向かい風の中必死に前を向く前田。日本記録の更新が刻一刻と近づいてくる。30年にわたってマラソン中継に携わってきた私も、興奮とドキドキが抑えられない。スタジアムに響く歓声。そして歓喜の瞬間。カンテレにとっても最高の中継となった。

カンテレのマラソン中継の伝統は、レースだけではなくそこに関わる『人間』を描く事にあります。このドキュメンタリーで、前田穂南選手の日本記録更新に懸けた思いが皆さんに伝わってくれることを願います」

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