最年少でドッジボール女子日本代表に選ばれた鳥取県の高校生・福田桜穂さん。
先日、ワールドカップアジア予選大会に出場し、見事優勝に輝きました。
3度目の代表選出となった桜穂さん、今大会では大きな収穫とうれしい知らせがあったようです。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「日本チームがアジア優勝できるようにしっかりチームに貢献したいと思います」
倉吉西高校2年、福田桜穂さん。
1月19日、ドッジボールワールドカップアジア予選が行われるサウジアラビアに向け出発しました。
桜穂さんが女子日本代表に選ばれるのは3回目。
おととしのワールドカップでは日本の銀メダル獲得に貢献しました。
桜穂さんは現在、鳥取県三朝町で活動するドッジボールのクラブチーム
「Soul Fighters(ソウルファイターズ)」に所属し、日々練習に励んでいます。
姉の影響で小学生の時に競技を始めた桜穂さん。
最初は怖くて嫌いだったということですが、徐々に魅力にはまっていきました。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「キャッチできた時、アタックできた時、自分や周りがすごいプレーをできた時に、すごい楽しくて嬉しくて!何か、もう1回取ってやりたいとか、そういう気持ちになります」
そんな、ドッジボールを愛してやまない桜穂さん。
中学1年の時に日本代表に選ばれアジア大会に出場すると、おととし開催されたワールドカップでも代表入り。
いまやチームの中では世界を知る頼もしい存在へと成長しました。
チームの仲間
「全国大会に出たときに、試合が終わったときのアドバイスを的確にしてくれて、めっちゃ自信を持てるようになりました」
チームの監督であり、父親でもある徹さんも、彼女の成長を感じています。
Soul Fighters 福田徹監督(桜穂さんの父)
「周りの様子を見たり気遣いをしたり、そういった細かいところにも気配りができるようになってきたので、当然プレーの幅も広がってきたのかなというふうに感じます」
しかし、当の本人は…
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「自分自身がマルチ(国際大会)とかの試合のときは全然積極的に行けなくて、もっと積極的にいろんなプレーをするように意識しようとしています」
いま自分に必要なのは、代表の試合でも積極的にプレーすること。
「もっと自分を出す」
今大会、桜穂さんの個人的な目標です。
ところで、年末に練習を取材した際、桜穂さんの右手の指にはテーピングが…。
実は桜穂さん、ある不安を抱えていました。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「1回怪我もしてしまったんですけど。そこからリハビリもして、今順調に整えているところです」
去年11月、右手の小指を骨折。
万全とは言い切れない状態でした。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「ちょっと怖いところもあるんですけど、もう試合中は関係なしに頑張りたいなって思います」
そして迎えた大会。
国際大会では、5つのボールを同時に使う「マルチボール」で行われます。
日本女子は7チームで争った予選リーグを突破。
桜穂さんも随所で光るプレーを見せます。
そして、日本女子は、決勝トーナメント準決勝でマレーシア、決勝で香港を破り見事優勝。
ワールドカップ出場権を獲得しました。
しかし、けがの影響もあってか、決勝トーナメントでは桜穂さんの出番はありませんでした。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「決勝トーナメントで出られなかったのはくやしいですけど、予選の試合では自信をもってできるプレーが何個かあったので、そういうところを次につなげていきたいと思います」
くやしい思いもありながら、目標の「自分を出すこと」ができたのは収穫でした。
そして、うれしい知らせもあったんです。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「アジアをとったメンバーで行こうと、空港で決まったんです。」
帰りの空港で、年内に行われるワールドカップの代表は、基本、今回のメンバーでいくことが伝えられたのです。
1試合でも多く出場し日本チームに貢献したい。
桜穂さんは次なる目標へ向かって走り出します。
ドッジボール女子日本代表 福田桜穂さん
「決勝とかで使ってもらえる選手になっていきたいです。そして、女子チーム、世界一をとりたいと思います」