部活動の地域クラブ移行、中学生は歓迎や懸念 遠野で意見交換

部活動の「地域移行」について意見を述べる生徒たち

 岩手県教職員組合(岩教組)花北遠野支部遠野支会(菊池国浩支会長)は7日、遠野市松崎町の市総合福祉センターで市民フォーラムを開き、市内3中学校の2年生6人らが部活動の地域クラブ移行について意見交換した。

 保護者や住民、教員ら45人が来場。地域クラブ活動は、教員が顧問となる学校部活動とは異なり、地域の団体などが主体となって指導を担う。遠野の菅原信さんは「専門知識を持った大人がついてくれ、本気でやりたい人が集まり、より全力でやれる」と歓迎した。

 地域移行には団体や指導者の確保などの課題もある。遠野の多田光希さんは「移動や機材の運搬で練習時間が削られる」と懸念し、遠野西の宇夫(うぶ)萌江(もえ)さんも「練習場所が遠くなると保護者の送迎の負担が増える」と指摘した。

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