「コカ・コーラ ゼロ」が陳列棚で生きているように動く 遊び心満載のNewJeans起用のCMや体験の場を用意 そのねらいは?

コカ・コーラシステムは5日、「コカ・コーラ ゼロ」が陳列棚で生きているように動くコミュニケーションを開始した。

健康志向という合理的に選ばれる傾向にある「コカ・コーラ ゼロ」で、非合理性を取り入れた遊び心満載の新CMや体験の場を設けてトライアルを促していくのが目的。

その目的について、5日取材に応じた日本コカ・コーラの北原皓介マーケティング本部コカ・コーラTM事業部ディレクターは「“体形が気になる”とか“カロリーを摂りたくない”といったように客観的に選ばれるのが『コカ・コーラ ゼロ』だと思う。今回、合理的だけでは手に取っていただけないお客様に対して、エンターテイメントとして非合理の中で楽しさを見出していただきたい」と説明する。

新CMにはNewJeansを起用。陳列棚の「コカ・コーラ ゼロ」がNewJeansに反応してコミカルに動き会話する姿が描かれている。

日本コカ・コーラの北原皓介マーケティング本部コカ・コーラTM事業部ディレクター

体験の場は、JR原宿駅(東京都渋谷区)至近のイベントスペースに「LIVING MART by Coca-Cola ZERO」の名称で2月6日から18日まで設けられる。

ここでは、壁一面が「コカ・コーラ ゼロ」のクーラーとなっており、クーラーの前に立つと「コカ・コーラ ゼロ」がカタカタ揺れながら語りかけてくる。

クーラーから「コカ・コーラ ゼロ」を1本選び、レジで二次元コードを読み込むとレシートが出力される。このレシートには出身・職業・趣味・特技など生成AIで作成された1万通りの「コカ・コーラ ゼロ」のプロフィールの中の1つが記載されている。

「コカ・コーラ」ブランドの今年のマーケティング方針は習慣化にある。
「『コカ・コーラ』のオリジナルに関しては、多くの方が既に飲まれたことがあるため、マーケティングの力点は、多くの方に週1回取っていただき、2本、3本と増やしていくことにある」と語る。

一方、「コカ・コーラ ゼロ」は、飲用未経験者が一定数いることから、今回の施策については「習慣化の第一歩」と位置付けている。

「LIVING MART by Coca-Cola ZERO」外観

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