中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)が制作する春節聯歓晩会(「春節の夕べ」、以下「春晩」)は北京時間9日午後8時に放送開始となります。今回の春節は、国連が先ごろ春節を国連の休日と定めたことで、「グローバル的な意義が与られた」ことでも注目されています。
「春晩」は1983年から、旧正月の大晦日に放送され続けています。そして、「春晩」の番組内容と投入される技術は中国のバラエティー番組の最高レベルを代表するものです。
今年の「春晩」には画期的なバーチャルプロダクション(VP)映像制作モデルが導入され、現実世界と仮想世界を融合させる技術XR(クロスリアリティ)+VPによる虚実融合の超高精細制作システムが構築されました。動的コンテ試写、虚実の光や影の連動などの新しい撮影手段を通じて、生き生きとしたバーチャルとリアルの空間が表現されます。
CMGは今年の「春晩」で、遼寧省瀋陽市、湖南省長沙市、陝西省西安市、新疆ウイグル自治区のカシュガル市にサブ会場を開設し、北京のメイン会場とともに、世界中の視聴者に辰年の中国各地の豊かな民俗・文化を示します。
なお中国では春節(旧正月、2024年は2月10日)をもって、1年の干支が切り替わります。「春晩」はもちろん、今年の春節関連の催しはいずれも、「龍」にまつわる表現であふれかえることになります。(任春生、鈴木)