中国の旧正月を祝う「南京町春節祭」が10日、神戸市中央区の南京町で始まった。新型コロナウイルス禍前のにぎわいが戻り、国内外から訪れた大勢の観光客が伝統芸能のステージなどを楽しんだ。12日まで。
1987年から行われている恒例行事で36回目。旧暦の元日に当たるこの日、広場で能登半島地震の被災地に黙とうをささげた後、けたたましい爆竹の音とともに開幕した。
ステージでは、顔に着けた面が一瞬で変わる伝統芸能「変瞼」や中国獅子舞、東京中国歌舞団による雑技が披露され、見物客から歓声や拍手が上がった。
南京町商店街振興組合の曹英生理事長は「阪神・淡路大震災で南京町も大きな被害を受けた。能登半島への支援の意味も込めた祭りにしたい」と力を込めた。春節祭実行委員会事務局TEL078.332.2896 (綱嶋葉名)