樋口の絶妙ボレーが炸裂! ポポヴィッチ鹿島、水戸を1-0撃破! 恒例のPSMで4年ぶり勝利

2月10日、プレシーズンマッチ『いばらきサッカーフェスティバル2024』が県立カシマサッカースタジアムで開催。鹿島アントラーズと水戸ホーリーホックが対戦した。

立ち上がりにペースを掴んだのは鹿島。テンポの良いパス回しで局面を動かし、ロングパスも効果的に使いながら攻撃を組み立てる。対する水戸は、組織的かつ強度の高い守備で対抗し、ボールを奪えば鋭いアタックを繰り出す。

チャンスの数で上回る鹿島が21分、均衡を破る。新助っ人チャヴリッチを起点に、右サイドでパスを受けた藤井智也が折り返すと、樋口雄太が鮮やかなボレーシュートを流し込んだ。

【動画】樋口雄太、見事なボレーで決勝点!
先手を取った鹿島はさらにチーム全体の動きが良くなり、素早い切り替えで攻守の両局面で優位に立つ。1点を追う水戸はボールを握れる状況もあったが、思うようにフィニッシュに持ち込めず。試合は鹿島の1点リードで折り返す。

迎えた後半も主導権を握るのは鹿島。際立つのは、ボールを奪われたあとのアクション。複数人がすぐに寄せて相手のボールホルダーを取り囲み、即時奪回で水戸の反撃を許さない。

61分には巧みな抜け出しから知念慶が強烈なシュート。しかしこれはGK松原修平の好守に阻まれる。

まずは同点を狙う水戸は、徐々に敵陣に出ていくシーンを増やしていく。だが、鹿島の堅牢な守備をなかなか切り崩せない。83分には得能草生が絶好機を迎えるも、渾身のシュートは惜しくも枠を外れる。

鹿島は追加点こそ奪えなかったが、最後までリードを守り抜き、1-0で逃げ切った。ランコ・ポポヴィッチ監督が就任し、新体制の鹿島が恒例のPSMで4年ぶりの勝利。シーズン開幕に向けて弾みをつけた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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