「『決める力』も大事」首相、インタビューでの「いまさら」発言にあきれる国民「岸田由紀夫」の呼び名まで登場

2月9日発売の月刊誌「中央公論」が《内閣総理大臣インタビュー「聞く力」から「発信する力」へ 政権3年目、正念場で「結果示す」覚悟――安倍元首相の「外交遺産」引き継ぐ》と題して、岸田文雄首相のインタビューを掲載している。

「そのなかで岸田首相は、経済や少子化対策、防衛、外交など難問山積の政治課題に向き合う姿勢について、持論の『聞く力』とともに『決める力』を発揮したうえで、決めたことを『発信する力』をより充実させたい、と語っていました。発信力を高めることで、国民の理解を得る考えのようです。

2月10日に報じられた最新のJNN世論調査では、岸田内閣の支持率は、23.7%で過去最低になり、不支持率に至っては74.2%と2カ月連続で過去最高を更新しました。待ったなしの状態です」(政治担当記者)

岸田首相はインタビューで「国民の厳しい声には真摯に耳を傾けなければいけない。一方で政権として信念を持ってやっていかなければならない」と力を込めていたが、インタビューの“キモ”である「決める力」については、なんとも心もとない「脱力発言」をしていたのだった。

「驚くことに岸田文雄首相は『決める力も大事だと感じるようになった』と、まるで『いまになってやっと気がつきました』的なニュアンスで語ったのです。これまで、閣僚が不祥事を起こしても更迭の決断がなかなかできず、結局は追い込まれるように更迭するという、後手後手の悪循環で支持率を落としてきました。その反省がないかのような印象を与えてしまいます」(同前)

SNSにも《今からですか!?》《やらなくていいことは即断即決》《それがないことはもう十分理解している》など、あきれ果てたような書き込みが目立っていたが、さらに「岸田由紀夫」というワードも登場してきた。

「『由紀夫』は、鳩山由紀夫元首相のことです。鳩山元首相は『考えることがお花畑』といわれ、理想ばかり掲げて政策の実現感が見出せなかったため、政権下では国民はうんざりしていました。また岸田首相は安倍元首相と違い、リベラル的な発言が目立ちます。これも鳩山元首相に通ずるということで、『岸田由紀夫』という言葉が生まれてきたのです。保守層のコアな自民党支持者が離れているということです」(永田町関係者)

「聞かない」「決められない」「発信できない」では国民の支持を得ることは難しい。

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