市民献花、小澤さんに別れ 音楽祭ゆかりの長野・松本

小澤征爾さんの笑顔の写真が飾られた献花台を訪れ、別れを惜しむ人たち=10日午後、長野県松本市

 指揮者の小澤征爾さんの訃報を受け、音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」の実行委員会などは10日、長野県松本市の「キッセイ文化ホール」などに献花台を設けた。ホールは、同音楽祭が前身の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のころから現在まで会場としているゆかりの場所。献花台は在りし日の笑顔の写真と白や紫の花で飾られ、訪れた市民らが別れを惜しんだ。

 東京から帰省中の診療放射線技師小島美海さん(23)は吹奏楽部に所属していた中学3年の時、指導を受けたことがあるという。「小澤さんの一声で士気が高まり、音が変わった。亡くなったのは悲しい」と話した。

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