女子生徒、9キロ引きずられたか 水戸のバイパスで衝突後

茨城県水戸市の衝突現場、ひたちなか市の発見現場

 茨城県ひたちなか市津田のコインランドリー駐車場で9日、車の下から見つかり、死亡が確認された水戸市の高校2年の女子生徒(16)は、約9キロ引きずられたとみられることが10日、県警への取材で分かった。車は乗用車で、生徒発見の約20分前に水戸市のバイパスで生徒と衝突していた。

 県警は自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いもあるとみて、運転していた同県那珂市の男性会社員(72)を事情聴取。衝突したのは水戸市酒門町の国道6号バイパスで、生徒は歩道橋の下付近に倒れていたとみられ、県警は経緯を調べる。ひたちなか市の路上で生徒のかばんも発見した。

 9日午後6時10分ごろ、男性が「走行中に異常音を聞き、確認すると人が挟まっていた」と110番した。生徒はうつぶせの状態で車前部の下敷きになっており、体中に引きずられたような傷があった。

茨城県警察本部=2020年10月

© 一般社団法人共同通信社