【京都記念/穴ライズ】「呪縛から解放され、ここで一発ズドンの可能性」 想定“6人気”前後の盲点

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■ラヴェル

前走の秋華賞は、五分のスタートから積極的に押して3番手に構えると、道中は馬群の外を追走。そこから手応えよく勝負どころを迎えたものの、勝ち馬のリバティアイランドに外から早めに捲られ、最後まで抵抗する力が残っていなかった。今回はその秋華賞以来、約4カ月ぶりの競馬となる。

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元々ポテンシャルが高かった馬で、デビュー戦を快勝して臨んだ次走のアルテミスSでは、のちに牝馬三冠に輝くリバティアイランドを従えて重賞初制覇を飾った。その後は勝ち星こそないものの、3走前のオークスでは、早めに抜け出してそのまま押し切るかの競馬。最後は惜しくも4着となり馬券には絡めなかったが、この走りができれば、このメンバーに入っても見劣らない。

なかなか成績が安定してこないが、真面目で頑張りすぎてしまうのがその原因で、自ら消耗してしまうところがある。今回もその可能性は付きまとうものの、12頭立ての少頭数に加え、広々とした京都の外回りコースとなれば、いくらかリラックスして走れそうだ。さらに外枠の呪縛からも解放され、後入れの偶数枠に入ったこともあり、スムーズなスタートも決められそう。条件がそろった今回、一発ズドンの可能性は十分にあると見た。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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