小芝風花、タップダンス自主練のため自宅を緩衝材3重に

映画『レディ加賀』公開記念舞台あいさつに登壇した小芝風花 クランクイン!

女優の小芝風花が10日、主演映画『レディ加賀』公開記念舞台あいさつに、森崎ウィン眉村ちあき雑賀俊朗監督と共に登壇。9ヵ月にわたるタップダンスの練習の裏話を披露した。

本作は、歴史風情が漂う加賀温泉郷を舞台に繰り広げられる涙と笑いの“おもてなし”エンターテインメント。歴史ある温泉街を盛り上げるためにタップダンスチームを結成した旅館の新米女将たちが、挫折やトラブルを乗り越え、仲間と奮闘しながら前進していく姿を描く。

小芝演じる樋口由香は、加賀温泉にある老舗旅館「ひぐち」の一人娘。小学校の時に見たタップダンスに魅了され、上京してタップダンサーを目指したものの現実はうまくいかず、夢を諦めて実家に戻って女将修行を始めることになった女性。劇中ではタップダンスを披露するシーンがたくさんある。

小芝は「本当に難しかった」としみじみ語ると「9ヵ月前からタップを習っていたのですが、どうしてもほかの仕事が入ってしまうと、レッスンに行けないため、家で自主練をしていたんです」と明かす。しかし、タップというのは音がするため、小芝は「ベニヤ板と音を吸収するために緩衝材を3重にして毎日練習していました」と苦労話も。

懸命に練習して臨んだ撮影だったが、小芝は「最後ソロで踊るシーンがあるのですが、振りを最初にタップの先生から教えていただいたときは泣きそうになり、頭を抱えました」と非常に難易度が高い振りだったことを明かしていた。

そんな思いでの撮影だった小芝。共演した森崎は「この作品は、瞬間に生まれる間や、役を通して出てくるものを大切にしたいという演出意図があったので、テストをして『もっとこうした方がいいかも』というものを本番で出しました。それでも小芝さんは全部受け止めてくれた。とても瞬発力を感じました」と小芝の懐の深い芝居を称賛していた。

昨日から全国公開となった本作。小芝は「やっと作品をお届けできるのがうれしい」と笑顔を見せると「この作品はオール石川でロケしていて、すてきな場所が多かったんです。炎天下でも笑顔で撮影してくださった石川県の方のお人柄がよかった。この作品を通して少しでも、恩返しができれば」とメッセージを送っていた。

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