記憶と教訓をつなぐ防潮堤タイルアート 大船渡で3月11日から

井上信太さん(左から2人目)と一緒にタイルアート作りに励む住民ら

 大船渡市大船渡町の防潮堤約350メートルを彩るタイルアートの展示が3月11日に始まる。「東日本大震災の記憶と教訓を子孫へ伝える」との思いを込めた三陸ブルーラインプロジェクト(三陸まちづくりART主催)で、2022、23年に続き市民らが参加するアート制作ワークショップも開始。今回はサン・アンドレス公園を主会場に、これまでで最長の1年間の展示を目指す。

 テーマは「三陸動植物大図鑑」。本県沿岸部で見られる植物や動物をモザイクタイルアートで表現する予定だ。これまでに展示し、現在は保管しているタイルアートも組み合わせる。

 初回のワークショップが8日、同市大船渡町の川原町内会集会所で開かれ、住民ら9人が参加。美術家で今プロジェクト演出の井上信太さん(56)=京都府南丹市=と一緒にベースにタイルを貼り付けた。

 ブルーラインプロジェクトは、市内外でのワークショップ参加者を募集中。日時や場所の問い合わせは、三陸まちづくりART(080.2818.4152)へ。

 

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