子ども中心の生活で気がつけば、友人は子どもを介した関係ばかり…気軽に相談できる友人はいる?

引用元:Drazen Zigic/gettyimages

出産後は、それまでと同じように友だちと会うことができなくなり、疎遠になることも。そこで「たまひよ」アプリユーザーに気軽に相談できたりや遊びに誘ったりできる友だちついてアンケート調査を実施。また、友だち付き合いの極意について、鳥居りんこさんに聞きました。

え?まさか。ママ友からパンをもらったら有料だった…ママたちの反応は

いい関係を築けている友人がいると、感謝のコメントが!

まず、みんなの友人関係について聞いてみました。

■ママ友は悩みを共有できる戦友
「学生時代からの友人はそれぞれ立場が違っても、変わらずに仲良くしてくれるのでとても嬉しいです。息抜きにもなる大切な関係です。出産してからできたママ友や、同時期に出産したママ友は、今の悩みを共有できる大切な戦友です」(かいちー)

■なかなか会えなくて残念
「学生時代からの友人や、職場の元同僚とよく連絡を取り合い、相談し合ったり、愚痴を聞いてもらったりする関係がとても嬉しく、いい関係。ただ、子どもが生まれてから、なかなか会えないのが少し寂しいです。また会える日を楽しみにしています」(くぅママ)

■気にかけてくれ、頼れる友人
「大学からの友人は、結婚した時期も近く、同業なのでいろいろと相談に乗ってもらっています。調子が悪くなり、休職している時も気にかけてくれて、月1で出かけるなど気分転換にも付き合ってくれました。感謝しかありません」(れったん)

■悩んだ時はLINEで即相談
「高校時代からの友人で小学生2人の子どもがいる先輩ママがいます。遠くに住んでいてなかなか会えないけど、悩んだ時は即LINEして聞いてもらっています!なかなか他の人には話せないことも気軽に話せるので、友人がいてくれてよかったなーと思います」(ゆっちい)

■いつも元気をくれる
「学生時代にルームシェアをしていたので、姉妹のようになんでも相談できる友人がいます。妊娠中から産後のメンタルが不安定な時期にも話をたくさん聞いてもらいました。私とは全く異なるキャリアを積んで活躍しているので、子育て中で社会から孤立していると感じる時に、仕事の話をしてくれる姿が眩しくて元気をもらえます」(とりち)

■気軽に相談できる友人が欲しい
「ぜひ欲しいです!子どもや夫のことを話したり、自分の困っていることや悩んでいることを気軽に相談したりする人がいないので、そういう人がいればと思います」(ユマ)

数年ぶりでも会えば一瞬にして昔に戻っちゃうのが“友人マジック”

みなさん頼れる友人がいるようですね。
鳥居りんこさんにご自身の子育て中の友人関係や友人づくりのヒントを聞きました。

「『持つべきものは友』という言葉がありますが、やっぱり、気のおけない友人がいるのは幸せですよね。ただ、子育て中のママたちは、(くぅママさん)がおっしゃるように、友人ともなかなか会えないことのほうが多いかもしれませんね。
皆さん、子育てに家事に仕事にと、それこそ八面六臂の活躍をなさっているでしょうから、友人とプライベートな時間を合わせるだけでも大変。それに、学生時代の仲間や会社員時代の同僚たちともライフステージが各々で違ってくる年代なんでね、気が付いたら『疎遠です……』ってことも沢山あると思います。

でもね、長い人生から見たら、一時のことです。昔馴染みとは、たとえ、数年ぶりの再会であろうとも、会えば一瞬にして昔に戻っちゃうのが“友人マジック”。再び、大口開けてのバカ笑いをする日が絶対に来ますから、楽しみに待っていてくださいね。

ただ、『いやいや、そんな長い時間、待てないよ!今、誰でもいいから、友だちって呼べる人が欲しいんだよ~!』って心で叫んでいる人、こういう方法もありますよ。

私のおススメはSNS。私はブログに救われたんです。子育てで本当に悩みまくっていた頃、孤独で辛くて、『嗚呼、もう母親辞めたい……』って投げ出したくなる思いをブログに綴ったりしていました。そしたら、徐々に『私もです!』『わかる~!』『母って大変な仕事だよね』ってな声が届き出し、その輪が段々と大きくなっていったんですね。

当時はmixiで、秘密結社みたいのを作って、毎夜毎夜、愚痴吐き大会をしていたものです。そのうち、オフ会などで、実際に会って話をするようになったんですが、初対面であっても、最早、旧知の友のよう!何でも話せて、相談に乗ったり、乗ってもらったりっていうのをやっていましたし、実は今もやっています。これがなかったら、私の子育ても含めた人生はもっともっと辛いものになっていたかもしれません。

拙ブログ『湘南オバちゃんクラブ』の出発はこんな感じで始まったのですが、20年経った今でも変わらぬ付き合いをしている人も結構な数います(もちろん、自然消滅した人もいますよ~。友人関係は変わっていくものなので、そこは気にしないってのがポイント!)。

幸いなことに、今は、20年前よりも遥かにコミュニティツールが発達しているので、自分の感覚に合う場所を探してみることから始めてみるのはどうでしょう?
そして、『ここいいかも?』って場所が見つかったら、ちょっとだけ勇気を出してGO!人間関係の第一歩はリアルでもネットでも同じで、笑顔の『こんにちは』から。
『友人は作るものじゃなく気付いたらなっているもの』だから、あまり、深く考えすぎずです!もし、『気付いたら友!』って人がいるならば、ギブ&テイクを大切にするのを意識してみてくださいね。その心掛けが、細くとも長くて固い友情を育てていくことでしょう。
ご参考になれば幸いです。頑張れ、ママ&パパ!!」(鳥居りんこさん)

先日、友人と数年ぶりに再会。「久しぶり!元気〜」の後は、近況や昔話に花が咲き、なんだか気持ちも軽くなり、楽しい時間になりました。友人はやはりかけがえのない存在です。大切にしたいですね。
(取材・構成/メディア・ビュー 酒井範子)

鳥居りんこさん

PROFILE)
作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)『女はいつもどっかが痛い がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)など。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。

ブログ「湘南オバちゃんクラブ」

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年11月の情報で、現在と異なる場合があります。

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