中国大ヒット映画「流転の地球2」、SF大国日本でも「神話再現」なるか―華字メディア

中国で昨年の春節(旧正月)に合わせて公開され、興行収入40億元(約824億円)を突破し、歴代興収ベストテン入りを果たしたSF大作「流浪地球2」が、日本でも「流転の地球 -太陽系脱出計画-」の邦題で3月22日に全国公開される。

これに関連し、華字メディアの日本華僑報は6日、SF大国の日本でも「神話再現」なるかとする記事を掲載した。

本作はSF小説「三体」などで知られる作家リウ・ツーシン(劉慈欣)による短編小説を実写化し、太陽系が消滅する危機を描いた映画「流転の地球」の前日譚(たん)を描く続編。前作に引き続きグオ・ファン(郭帆)監督がメガホンを執り、ウー・ジン(呉京)のほか、アンディ・ラウ(劉徳華)やリー・シュエジエン(李雪健)などのベテラン俳優が結集した。

記事はまず、前作「流転の地球」について、日本最大級の映画レビュー(口コミ)数を誇る映画情報サービス「Filmarks」で3.4(5点満点)とまずまずの評価を得たものの、中国の大手エンタメコンテンツレビューサイト「豆瓣(douban)」での7.9(10点満点)や中国国内での注目度と比べると物足りないとする議論が起きたことに触れた。

また、「流転の地球」をめぐっては、1962年の日本のSF映画「妖星ゴラス」のパクリ疑惑が浮上したこともあって、「流転の地球2」の公開に対し、日本人の多くがどっちつかずな態度を取っているとした。

記事は、日本について、「ゴジラ」「鉄腕アトム」「ウルトラマン」などを輩出したSF大国だと紹介した。中国のSF映画が目の肥えた日本の観客の高評価を得るのは容易なことではないと指摘した上で、中国が提唱する「人類運命共同体」の価値観を体現した「流転の地球」は、中国も高品質のSF映画を製作できること、SF映画が収益を上げられることを証明した作品であり、日本人にも新たな視点を提供するものだと伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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