連なるスノーモンスターが見下ろす青森市街、陸奥湾…八甲田の絶景に訪日客ら感嘆の声

観光客やスノーボーダーらでにぎわう八甲田の田茂萢岳山頂付近。樹氷群越しに青森市街や陸奥湾を一望できた=10日午前(東奥日報社ドローンで撮影)
樹氷群の中を進むスキーヤーやスノーボーダー。奥に青森市街と陸奥湾が見える=10日午前、八甲田の田茂萢岳山頂付近(東奥日報社ドローンで撮影)

 3連休初日の10日、青森県内は高気圧の影響を受け、午前中、全域で青空が広がった。青森市の八甲田には「スノーモンスター」と呼ばれる樹氷が連なり、訪れた観光客らは眼前に広がる絶景に感嘆の声を上げた。

 八甲田ロープウェーは午前8時46分発の第1便から満杯の状態に。山頂駅にはスキーヤーやスノーボーダー、インバウンド(訪日客)らが次々と降り立ち、澄んだ空気越しに見える市街地や陸奥湾が樹氷と織りなす風景を楽しんだ。

 山頂駅で働く安田克之さん(53)によると、今季の樹氷は暖冬で1月中旬まで平年より小さかったが、下旬には雪が付着しやすい天候となり、現在は平年並みに成長したという。

 中国広東省出身で、横浜市を拠点に日本で仕事をしているという李少欽さん(29)は、北海道への出張を兼ねて初の来県。愛用のスノーボードを手に「こんなにダイナミックな風景が日本にあるなんて驚き」と喜んでいた。

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