NPB最高右腕に多くの視線が集まった。
現地2月9日、今季よりロサンゼルス・ドジャースの一員となり、晴れてメジャーリーガーとなった山本由伸が米アリゾナ州グレンデールでキャンプインを迎え、早くもそのポテンシャルの片鱗を覗かせている。
12年で総額3億2500万ドル(約463億円)の大型契約を結んだ期待の日本人右腕の初ブルペンには、球団の編成総責任者であるアンドリュー・フリードマン氏やブランドン・ゴームズGMをはじめとした首脳陣、大谷翔平の水原一平通訳、チームメイトら多くの球団関係者が見守った。
山本は速球のほか、カーブ、カットボール、ツーシーム、スプリットを織り交ぜて、テンポ良く捕手のミットに投げ込んだ。初日は21球で終了。この投球練習に指揮を執るデーブ・ロバーツ監督も満足した様子でブルペンを後にした。
無論、背番号18のブルペン入りは米記者も熱い視線を注いだ。
MLB公式サイト『MLB.com』でドジャース番を務めるフアン・トリビオ記者は自身のX(旧ツイッター)に「ヨシノブ・ヤマモトがドジャースのキャンプで初のブルペン投球」と報告。動画には横一列で日本人右腕を見守る多くのドジャース関係者を捉え、その関心の高さを示していた。コメント欄には「人、人、人ばかりだ!」「信じられない光景だ」「ブルペンなのに緊張するだろう」など、現地でも驚きの声が上がっている。
同じく、ドジャースの番記者を務める米スポーツ専門メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ氏も「アンドリュー・フリードマン編成本部長らが見守るなか、ヨシノブ・ヤマモトがブルペンに入った」とリポート。大金を投じて獲得した3年連続の沢村賞右腕を興味深く追いかけている。
山本の初日ブルペン入りは米放送局『Fox Sports』も報じたほど、高い関心が寄せられた。鳴り物入りで入団した大谷と同様、ドジャースの背番号18は現地でも無視できない注目の的となっている。
構成●THE DIGEST編集部