「こんな場所でするなんて…」不倫に溺れた勝ち組女性、その末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】後編

銀行の接待施設で会食を終えた、メガバンクの支店で次長を務める真帆さん(仮名・40歳)。
支店長の綾人さん(仮名・47歳)と、カウンター席でフレンチを食べに来ています。

そこで「たくさん食べる貴女が魅力的だ」と告白されますが……
彼女を待ち受ける、衝撃の展開をご紹介します。

急展開。ホテルへ向かおうとする2人を阻むものは?

急展開。ホテルへ向かおうとする2人を阻むものは?

『本当は貴女とホテルに行きたいところなんですが……』と支店長は言葉を濁し、胸ポケットからiPhoneを取り出しました。

『あいにく僕のiPhoneには、ファミリーシェアがついています』
「ファミリーシェア」とは、購入したアプリや音楽、本、映画をファミリー間で共有できる機能を言います。Appleの“家族ならすべてを共有すべき”という思想のもとに生まれ、居場所も常に共有できるのです。

『僕がホテルに行くと、妻に居場所もバレてしまうんです』
しかし真帆さんはiPhoneよりも、別のものが気になっていました。胸ポケットからちらりと見えた、ライターでした。
『支店長、タバコ吸ってましたっけ?』と聞くと、支店長は目をそらして答えました。

『お客様が喫煙者だった場合、火を差し出してあげることができるよう、持っているんですよ』
支店長は慣れた手つきで、ライターをくるくると回します。その指先に、真帆さんの目は釘付けになりました。彼は綺麗な指先をしていたのです。なめらかでなセクシーで……彼女はますます、家に戻りたくなくなりました。
夫とはセックスレス。思春期の息子たちは反抗期で、会話もまともにしてくれません。

「幸せじゃない、といえば嘘になるでしょうね。でもこれは、私の望んでいた生活じゃないんです。もっと誰かに愛されたり、誰かを愛したりしたかった。ひたすら食べ続けるのは、ストレスの裏返しだったんです」
彼女が葛藤していると『手段がないわけではありません』と支店長は切り出しました。
そして彼はお会計をして、2人でレストランを出ました。

「支店長はタクシーを拾って、一緒に乗り込みました。行き先を聞いて、耳を疑ったんです。確かに怪しまれない場所だけど……」

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衝撃の展開。銀行ならではの場所で、二人は

支店長がタクシーの運転手に告げた先は、先程まで会食をしていた接待施設でした。

『接待施設には、布団がいくつか置いてあるんです。昔、課長が酔っ払いすぎて気分が悪くなってしまった時に、布団を敷いてくれたことがありました』と彼はタクシーに揺られながら語ります。

そうして二人は打ち合わせをし、会館に着いた真帆さんは
「気持ちが悪くなったから戻ってきた」と演技をすることになりました。

中居さんは優しく迎えてくれて、使われていない畳の部屋に布団を引いてくれました。そして「ゆっくりしていってくださいね」と静かに言い、去り際にちらりと彼女を見ました。

「『あ、この人、全部分かってるな』と思って身を起こしかけると、彼が上から覆いかぶさってきました」

支店長は彼女のシャツを、まどろっこしそうに大きな手で脱がしていきます。

「論理的で、冷徹で、数字にしか興味がない。いつもはクールな支店長が、こんなに荒々しい行為をするなんて。ギャップにやられてしまいました」
愛撫の気持ち良さに意識が飛びそうになっていると、彼は鞄からあるものを取り出しました。
それはローションでした。不思議に思って支店長を見ると、彼は言いました。

『ローションを体に塗り、その上に垂らすと熱さが和らぎます』
話の流れを全く飲み込めてない真帆さんに、支店長は続けました。

『ケーキに使う洋ろうそくは70度、仏具用の和ろうそくは60度です。この低温ろうそくは45度で溶けるから、大丈夫ですよ』
いつのまにか手はベルトで縛られていて、抜け出せません。支店長は、静かにライターでろうそくに火をつけました。彼女の身体に、ろうそくのロウが垂れます。

「覚悟していたんですが、意外と熱くないんです。一瞬チクッと針で刺されたような痛みがあるだけでした」
彼女が意外そうにしていると、支店長は言いました。

『別に痛めつけたいわけではないので……温度は45度のものを使っています』
支店長は愛おしそうに、ロウとともに体を撫でてくれます。
彼女がゾクゾクするような興奮に襲われていると、次の瞬間、けたたましい音が鳴り響きました。

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音の正体とは。2人の末路は?

「それは火災報知器の音でした。おそらく室内で煙が上がったから、反応しちゃったんでしょうね」
支店長は落ち着き払って、丁寧におしぼりで体を拭いてくれました。
『服を着てください。おそらく中居さんがやってきます』と静かに言います。

支店長の読み通り、服を着替え終えた頃に、中居さんがやってきました。
『大丈夫ですか?』と、中居さんは意味ありげな目つきで聞いてきます。

支店長は表情を欠いた顔で答えました。
『ええ。誤作動のようですね』
『はあ。なら良かったですわ。ま、火遊びはほどほどに』

中居さんは、ゆっくりと襖を閉めました。

真帆さんは当時を振り返り、こう語ります。
「その後?もちろんしましたよ。だって、終われないじゃないですか。服を着たまま、急いでですけどね」
調べたところ、ろうそくプレイはローションでなくてベビーオイルでも代用可能とのこと。

「今度、薬局で買うつもりです。ローションは夫に疑われるけど、ベビーオイルなら大丈夫だし。今までずっと真面目に勉強と仕事で生きてきたんで、たまにはこういうのも良いでしょう。お互い家庭を壊さずに、遊ぶだけです」

火遊びの魅力に目覚めてしまった、真帆さん。
彼女の炎が鎮火される日は、来るのでしょうか―――

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