不妊治療仲間と「もし妊娠したら、お互いのこと考えて連絡控えようね」って誓い合ったのに、、、(泣)

常識なんてものは、あってないようなもの?
人により考え方や測る物差しが違うので、意見が食い違っても仕方ないとは思うのですが……。
まさに「常識とは何だ?」というような体験をした、筆者の友人A子さんから聞いたお話です。

辛い不妊治療の中、語り合える人が出来た

A子さんが不妊治療を受けていた頃のお話です。
友人や周りがどんどん出産していく中、不妊に悩むA子さんは夫以外に悩みを打ち明ける事が出来ませんでした。

周りからの慰めの声は、どうしても嘘のように聞こえてしまうのです。
同じ不妊治療中じゃないと、この苦しみは分かり合えないと思っていました。

そんな時、不妊治療の病院で出会ったのがB子。
診察待ちでたまたま話したことがキッカケで、そのまま2人は意気投合!

病院帰りに一緒にカフェへ行ったりと、お互いの悩みを打ち明け合いました。
お互い孤独の治療に耐える中、唯一できた戦友のようでした。

「どちらかが先に妊娠した場合、気持ちが落ち着くまでは連絡を取らないようにしよう!」

そうやってお互いの気持ちが分かるからこそ、妊娠後の事まで考えていました。

お祝いしたいけど辛い。正直に打ち明けると……

しばらくすると、B子が妊娠しました。
A子さんは素直に喜んだ反面、酷く落ち込んでしまいました。

そして自分からの連絡は控えたのですが、B子から頻繁に連絡がくるのです。
それも妊娠経過の細かな報告で、度々エコー写真なども送ってきました。

初めはちゃんと読んで返信していたのですが、やはり段々辛くなってきてしまい、着信音すら聞きたくなくなってしまったのです。
そしてA子さんは、大切なB子には素直にお祝いしたい気持ちもあったので、

「ごめん、しばらく連絡控えてもいい? 落ち着いたらお祝いさせてね!」と、メールを送信しました。

しかし、それに対するB子の返信は、あまりにも予想外のものだったのです。

私が自己中だったの? 悲しくてやりきれない

「お互いの気持ちが分かるとか言うのに、A子は自分の事しか考えてないよね!? 私の気持ち分かるならもっと喜んでお祝いするはず!」

なんとB子から、ブチ切れの長文メッセージが届いたのです。
もしかしたら不妊治療からの妊娠で、マタニティハイというものになっていたのかもしれません。
しかしあまりに酷すぎる言い方に、A子さんは読みながら倒れてしまいそうでした。

大ショックでそのまま縁を切りましたが、とても悲しい出来事でした。

まとめ

どちらの気持ちも間違っていないのかもしれません。妊娠して嬉しいという気持ちはわかりますが、不妊治療をしていた仲間だからこそ、A子さんの気持ちもわかってほしかったですよね。相手を思いやる気持ちが、B子さんには足りなかったように思えてなりません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K

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