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青森県弘前市鬼沢地区の鬼神社で10日、旧正月の伝統行事である裸参りが行われた。30人以上の男衆が冷水で身を清める「水垢離(みずごり)の儀」としめ縄の奉納を行い、五穀豊穣(ほうじょう)と家内安全を祈った。
水垢離の儀では、ふんどし姿の男衆がキンキンに冷えた水を張った三つの大だるに勢いよく飛び込んだ。男衆の勇姿に、集まった人たちから「頑張れ」の大きな声援が送られた。
その後、男衆はしめ縄や俵などの縁起物を担ぎ、お山参詣の登山ばやしに合わせ「サイギサイギ」と唱えながら地区内を練り歩いた。
17回目の参加という同地区のリンゴ農家藤田隆之さん(44)は「男衆は皆気合が入っていたし、周囲も盛り上がってくれて良かった」、初参加の神心晴(こはる)さん(15)=同市の南中学校3年=は「とても寒く、体全体が冷えた。今年は受験があるので、合格を目指し勉強を頑張りたい」と話した。
裸参りは市の無形民俗文化財。約400年前から続くとされる。