「事態をさらに複雑にする」クロップは“ブルーカード”導入に不服。ポステコグルーも懐疑的「フットボールには独自の命がある」

サッカー界に“青”が導入されるのか。

国際サッカー評議会(IFAB)が「シンビン」の試行の一環として、ブルーカードの導入を計画しているという。ラグビーのルールにもある「シンビン」とは、危険なファールなどがあった場合は、一時的に試合から離れるもの。サッカー界では対象者にブルーカードが提示されるようだ。

この新ルールを歓迎していないのが、プレミアリーグで指揮を執る2人の監督だ。『EUROSPORT』が伝えている。

リバプールのユルゲン・クロップ監督は「新しいカードの導入は、失敗する機会を増やすだけだろう。なぜなら、議論は『ブルーカードにするべきだったのか、イエローカードにするべきだったのか?』ということになるからだ」とコメント「事態をさらに複雑にするだけだ」と懸念を示す。

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またトッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督も懐疑的だ。

「突然、新しいものを導入するという、この緊急性を理解するのに苦労している。他のほとんどのスポーツは、ゲームをスピードアップし、すっきりさせるルールを導入しようとしているが、我々は別の道を行っている。

フットボールの試合には常に独自の命があり、その中には間違い、欠陥、不完全さが存在する。他のスポーツは試合に影響を与えることなく、止めたり、始めたりできる傾向がある。なぜ私たちが違う方向に行こうとするのか分からない」

VARなどテクノロジーが取り入れられて、まだ日も浅いサッカー界で、また新たな試みがもたらされるのだろうか

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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