【大手町】皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび ―受け継ぐ美―」第2期「近代皇室を彩る技と美」

第2期「近代皇室を彩る技と美」が始まりました!

皇居三の丸尚蔵館で開催中の開館記念展「皇室のみやび ―受け継ぐ美―」[2023年11月3日(金・祝)~2024年6月23日(日)]の第2期が始まりました。

第2期「近代皇室を彩る技と美」[2024年1月4日(木)~3月3日(日)]では、明治・大正・昭和(めいじ・たいしょう・しょうわ)の3つの時代天皇皇后ゆかりの絵画と工芸の名品優品を見ることができました。

※展示室内は原則撮影禁止です。「撮影OK」マークのついている作品は、個人利用にかぎって撮影可能です。撮影には注意事項をご確認の上、展示室内の指示に従い撮影してください。

出典:リビング東京Web

皇居三の丸尚蔵館(こうきょさんのまるしょうぞうかん)とは

上皇陛下と香淳皇后(こうじゅんこうごう)により、皇室に代々受け継がれ、平成元年(1989)国に寄贈された美術品の保存と研究、公開を目的に創設された三の丸尚蔵館

「三の丸尚蔵館」として皇居東御苑(こうきょひがしぎょえん)に開館したのは、平成5年(1993)11月のことです。

令和5年(2023)10月、宮内庁から独立行政法人国立文化財機構へ管理・運営が移管され、同年(2023)11月3日に「皇居三の丸尚蔵館」の名称で一部開館しました。

全館開館は、令和8年(2026)の予定です。

第1章 天皇皇后ゆかりの品々―明治・大正・昭和

はじめに展示室2で、明治・大正・昭和の3つの時代の天皇皇后ゆかりの品々を観覧しました。

明治天皇(めいじてんのう)の御遺品《鍵付き帳面(かぎつきちょうめん)》《ジャボン製蒔絵菓子器》《金魚》

皮革の草花文様が西洋風な《鍵付き帳面》。初公開です。

乾燥させたザボンやガチョウの卵に蒔絵を施した《ジャボン製蒔絵菓子器》。自然素材を好まれた明治天皇の発案だそうです。瑪瑙(めのう)で作られた《金魚》。水に入れると泳ぎだしそうな生き生きした作り。

明治天皇の御遺品として秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)、高松宮宣仁親王(たかまつのみやのぶひとしんのう)に引き継がれた品々です。

出典:リビング東京Web

貞明皇后(ていめいこうごう)の御遺品《日傘》

西洋製のレースや宝石が用いられた貞明皇后(ていめいこうごう)の御遺品《日傘》。当時の日本では貴重な舶来品だったそうです。

爽やかな水色と白の持ち手がお洒落です。

日傘を手にして洋装でお出ましの貞明皇后のお姿がイメージされます。高松宮家へ引き継がれました。

※後期展示:2/6~3/3は白いレースの《日傘》が展示されます。

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香淳皇后の御遺品、サウジアラビア国王の贈り物《ネックレス》

サファイア、ダイアモンドで繊細な細工が施された《ネックレス》。昭和46年(1971)国賓として来日されたサウジアラビア国ファイサル国王より贈られたものだそうです。

エンプレス・スマイルが素敵だった香淳皇后を偲ばせる御遺品です。

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第2章 皇室の慶事と宮殿を彩った調度

続いて展示室1では明治宮殿(めいじきゅうでん)を飾り付けた作品等を観覧しました。明治宮殿は明治22年(1889)に大日本帝国憲法発布式が行われた宮殿です。

明治維新(めいじいしん)を経て西洋文明が入ってきた日本でしたが、明治中頃までは和洋折衷(わようせっちゅう)の様式が多かったそうです。

明治宮殿和風木造建築の外観と、西洋風の内装が施された和洋折衷の建物でした。御即位(ごそくい)や、大婚25年(銀婚式)など、当時の皇室の慶事にあわせて最高の技術で制作された美術工芸品が飾られていたそうです。

明治23年(1890)に制定され、宮内省より顕彰された帝室技芸員(ていしつぎげいいん)たちによって、多くの品々が制作され献上されました。

横山大観(よこやまたいかん)《日出処日本(ひいづるところにほん)》

正面奥に展示された横山大観《日出処日本》。大観は生涯に2000点におよぶ富士山の絵を描いたそうです。

縦234.3×横448.6センチメートル。大観の富士山の絵の中でも最大級の大作です。

日の丸のような真っ赤な日輪と、白い雪に覆われた堂々たる富士山の姿。昭和15年(1940)の紀元二千六百年奉祝展覧会の出品作で、展覧会の後に大観より昭和天皇に献上されました。

大観日出処日本(ひいづるところにほん)への誇らしい気持ちが、威風堂々たる富士山に表れているようです。

出典:リビング東京Web
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明治の超絶技巧!重要文化財《蘭陵王置物(らんりょうおうおきもの)》

海野勝珉(うんのしょうみん)の代表作、重要文化財《蘭陵王置物》舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」の舞姿を、鍛造(たんぞう)、鋳造(ちゅうぞう)、象嵌(ぞうがん)などの金工技法を駆使して、衣の文様や衣文線まで表現した明治期の超絶技巧です。

歌会始や講書始が行われた明治宮殿鳳凰の間に飾られていたそうです。

は外すことができます。端正な素顔は会場の写真で。

出典:リビング東京Web

皇室のみやび、日出づる国日本とともに3つの時代の天皇皇后ゆかりの品々

皇居三の丸尚蔵館、第2期「近代皇室を彩る技と美」は3月3日(日)まで。

観覧は、よりよい環境で鑑賞していただくために日時指定予約制となっています。

明治・大正・昭和と、激動の時代を日出づる国、近代日本とともに歩まれた3つの時代の天皇皇后ゆかりの品々。

近代日本の絵画と工芸の名品優品も並ぶ皇室のみやびな美の世界へ、是非お出かけください。

出典:リビング東京Web

皇居三の丸尚蔵館、第2期「近代皇室を彩る技と美」鑑賞ガイド

皇居三の丸尚蔵館、第2期「近代皇室を彩る技と美」の鑑賞ガイドと、お子様にも分かりやすい「しょうぞうかんでこれみっけ!」のシート。

どちらも展示作品の写真と分かりやすい解説で親子で鑑賞を楽しめる鑑賞ガイドとなっています。

出典:リビング東京Web

〇皇居三の丸尚蔵館

URL:https://shozokan.nich.go.jp/

住所:〒100-0001 東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内

TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

開館時間:9:30~17:00 ※最終入館は16:30まで

休館日:月曜日(ただし月曜が祝日または休日の場合は開館し、その翌平日休館)

※2月12日(月・祝)は開館、13日(火)、23日(金・祝)は休館。展示替え期間・その他諸事情により臨時に休館する場合があります

〇交通アクセス:

大手門(入門してから約100メートル)地下鉄各線の大手町駅(C13a出口)から徒歩約5分、JR東京駅(丸の内北口)から徒歩約15分

大手門以外からの入門※月曜日・金曜日閉門。その他皇居東御苑の公開日時に準ずる。

平川門 地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から徒歩約10分

北桔橋門 地下鉄東西線竹橋駅(1a出口)から徒歩約15分

〇皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび ―受け継ぐ美―」

会場:皇居三の丸尚蔵館 展示室1、2

会期:2023年11月3日(金・祝)~2024年6月23日(日)

第1期:「三の丸尚蔵館の国宝」2023年11月3日(金・祝)~12月24日(日)

※終了しました。

第2期:「近代皇室を彩る技と美」2024年1月4日(木)~3月3日(日)

※前期:2024年1月4日(木)~2月4日(日)

後期:2024年2月6日(火)~3月3日(日)※会期中、一部展示替えあり

第3期:「近世の御所を飾った品々」2024年3月12日(火)~5月12日(日)

第4期:「三の丸尚蔵館の名品」2024年5月21日(火)~6月23日(日)

※日時指定予約制です。

入場料:一般 1,000 円、大学生 500 円

※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、無料*要日時指定予約*入館の際に年齢が確認できる証明書(生徒手帳、運転免許証、マイナンバーカードなど)の提示が必要です。

※障がい者手帳をお持ちの方、およびその介護者各1名無料*入館の際に障がい者手帳等の提示が必要です。

※「図録(みやび展)付きチケット」 2,500円(日時指定予約制)

・一般料金のみの設定となります。高校生、無料入館対象のお客様は、当日会場で図録をお買い求めください。

※展示室内は原則撮影禁止です。

・「撮影OK」マークのついている作品は、個人利用にかぎって撮影ができます。

(フラッシュ禁止、また、撮影の際は他のお客様にもご配慮いただき、長時間場所を占有しないようにご注意ください)

※動画、パノラマ撮影はご遠慮ください

*詳しくはホームページでご確認ください。

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