豊作祈願し庭田植再現 胆沢・全日本農はだてのつどい【奥州】

全日本農はだてのつどいで再現された庭田植行事。早乙女たちがわらの苗を植え、豊作を祈願した

 第35回全日本農はだてのつどい(いさわのまつり実行委員会)は10日、奥州市胆沢の胆沢野球場北側駐車場特設会場で開かれた。伝統の庭田植(たうえ)再現をはじめ、豊作と農作業の安全を祈願する行事がにぎやかに繰り広げられた。

 「農はだて」は、かつて新年の農作業を始める日で、モドツという縄をなったり、わらを苗に見立てた庭田植をしたりして豊作を願う風習があった。同つどいは胆江地方に伝わる農耕文化の再生や、地域の活性化などを目的に毎年開催している。今回は雪不足のため会場、規模とも縮小した。

 豊作・農作業の安全祈願、行山流都鳥鹿踊(ししおどり)保存会の演舞、庭田植再現、福餅つき、厄年連の引き継ぎ式とつがい踊りの披露などが行われた。

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