アジアカップの決勝が現地２月10日に行なわれ、ヨルダンと開催国のカタールが対戦。カタールが３－１で勝利を収め、２大会連続のアジア制覇を果たした。
立ち上がりから球際での激しい攻防が繰り広げられ、両者の熱い想いがぶつかり合う。お互いにインテンシティの高いサッカーを展開する。
最初に好機を得たのはカタール。７分、ロングボールに抜け出したアクラム・アフィフはGKとの１対１を決め切れない。
ヨルダンも攻勢に出る。16分、ヤザン・アル・ナイマトがペナルティエリア手前左から放った強烈なシュートはGKの正面。アタッキングサードで細かく繋ぐも、相手のコンパクトな守備に苦戦し、なかなか決定的なチャンスを作れず。
するとカタールが先制。20分に鋭いドリブルで仕掛けたアフィフが、ボックス内で後ろから倒されPKを獲得する。これを自らアフィフが冷静に決めた。
先手を取って勢いに乗り、攻勢を強めると、33分には右CKにルーカス・メンデスが頭で合わせるが、GKヤジッド・アブ・ライラに防がれる。カタールの１点リードで前半を終える。
【動画】アフィーフが決めた冷静なPK弾！
反撃に出たいヨルダンは後半、奪われてもすぐさま相手を囲んで即時奪回。ペースを握る。59分、テンポの良い繋ぎからイーサン・ハダッドが放ったシュートはGKに阻まれる。その１分後、右CKに合わせたヤザン・アル・アラブのボレーもGKの好セーブに遭う。
それでも67分、右サイドからの意表を突くアーリークロスにアル・ナイマトが反応。ゴール前で巧みなトラップで収め、強烈な左足のシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻す。
しかしカタールは70分、イスマイル・モハマドがペナルティエリア内で倒され、再びPKを獲得。これをキッカーのアフィフが決めて勝ち越しゴールを挙げる。アフィフはこれが今大会７ゴール目で、得点ランキングの単独トップに立った。
さらに90＋３分、ディフェンスラインの裏に抜け出したアフィフがボックス内でGKに倒され、VARチェックの結果、またしてもPKに。これを右足でゴール右に決めたアフィフがハットトリックを達成する。
その後も最後まで無失点に抑えたカタールが2019年大会に続き、連覇を達成した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
