トッテナム、三笘フル出場のブライトンに劇的勝利! ソン・フンミンからB・ジョンソンが逆転弾

プレミアリーグ第24節が10日に行われ、トッテナムとブライトンが対戦した。

トッテナムはここまで13勝5分5敗の成績で5位につけている。プレミアリーグ直近4試合を2勝2分と無敗で駆け抜けているが、前節はエヴァートンを相手に2-2と痛恨のドロー。今後トップ4へ食い込んでいくために勝ち点「3」を積み重ねていきたい中、今節はホームにブライトンを迎える。ここまで9勝8分敗で8位のブライトンは、前々節終了時点で3試合連続無得点、2分1敗で3試合未勝利と苦しい状況が続いていたが、前節はクリスタル・パレスを相手に4-1と大勝。2連勝を掲げてアウェイゲームに臨む。

トッテナムはクリスティアン・ロメロ、ジェームズ・マディソン、ティモ・ヴェルナーらがスターティングメンバーに並んだ。AFCアジアカップカタール2023の戦いから戻ってきたソン・フンミンはベンチスタートとなっている。一方、ブライトンの三笘薫はスタメン出場。昨年12月に開催された第18節クリスタル・パレス戦以来、プレミアリーグでは6試合ぶりの先発に名を連ねた。ジョアン・ペドロは負傷の影響もあって欠場となったが、アダム・ララーナ、パスカル・グロス、ダニー・ウェルベックといった面々がスタートからプレーする。

試合の均衡は17分に破れる。ハイプレスで敵陣まで出ていったブライトンは、ペナルティエリア手前の高い位置でグロスがボールを奪うと、ファクンド・ブオナノッテとのパス交換からボックスへ侵入したウェルベックがミッキー・ファン・デ・フェンのファウルを誘発。PKを獲得した。PKの名手と知られているJ・ペドロが不在の中、キッカーを務めるのはグロス。GKグリエルモ・ヴィカーリオの逆を突く一撃をゴール左隅に沈め、ブライトンが先手を取った。

その後、反撃に出たいトッテナムはリシャルリソン、マディソン、デヤン・クルゼフスキらがゴールに迫る場面を作るも決め切ることはできず。反対にリードを広げたいブライトンも、29分にララーナからのパスでボックス左へ侵入した三笘がシュート性のクロスボールを送ったが、ゴールには繋がらなかった。前半はこのままブライトンの1点リードで終了している。

後半に入るとトッテナムの攻撃にさらに迫力が増し、立ち上がりから複数のチャンスを作っていく。すると61分、中央で粘ったロドリゴ・ベンタンクールが右サイドへ展開すると、大外で前を向いたクルゼフスキはペナルティエリア右のニアゾーンへ斜めのスルーパスを送る。走り込んだパペ・マタル・サールの折り返しはルイス・ダンクに阻まれたが、このボールがポストに当たって跳ね返ると、最後はサール自身が押し込み、トッテナムが試合を振り出しに戻した。

直後にはトッテナムが3名のメンバーチェンジを実施。ベンタンクール、クルゼフスキ、ヴェルナーを下げて、イヴ・ビスマ、ブレナン・ジョンソン、そしてソン・フンミンをピッチへ送り出した。ソン・フンミンはロメロからキャプテンマークを託されている。

その後もトッテナムが主導権を握りつつも、終盤に入るとブライトンは途中出場のアンス・ファティがゴールを脅かす。76分、グロスからのスルーパスで左サイドを縦に破った三笘が中央へ折り返し、最後はファティが左足を振ったが、シュートはわずかに枠を外れた。

このまま1-1で後半アディショナルタイムに突入したが、試合はこのままでは終わらなかった。トッテナムは敵陣でリシャルリソンがマディソンからのパスを引き出すと、外側を追い越したソン・フンミンを確認し、ボックス左のスペースへスルーパスを送る。ソン・フンミンがダイレクトで折り返すと、ファーサイドへ走り込んでいたB・ジョンソンがダイレクトで押し込んだ。試合終了間際にトッテナムが勝ち越しに成功。勝利を決定付けた。

試合はこのままタイムアップ。試合終了間際の劇的得点で、トッテナムがプレミアリーグで2試合ぶりの勝利を飾った。これで5試合負けなしとなっている。対するブライトンは痛恨の逆転負け。三笘はフル出場を果たしたが、チームを2連勝へ導くことはできなかった。

次節、トッテナムは17日にホームでウルヴァーハンプトンと、ブライトンは18日に敵地でシェフィールド・ユナイテッドと、それぞれ対戦する。

【スコア】
トッテナム 2-1 ブライトン

【得点者】
0-1 17分 パスカル・グロス(PK/ブライトン)
1-1 61分 パペ・マタル・サール(トッテナム)
2-1 90+6分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)

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