「名ジャッジで光り輝く!」アジアカップ決勝で“3つのPK”を与えた中国人主審を母国メディアがベタ褒め!「もはやアジアの宝」「手本となる誇りだ」

現地2月10日、アジアカップ2023がついにフィナーレを迎えた。決勝で対峙したのは開催国カタールと伏兵ヨルダン。一度は1-1に追いつかれたカタールだったが、エースのアフィフが3度のPKをすべて決めるハットトリックの活躍で3-1の快勝を収めた。見事2大会連続2度目の優勝を果たし、超満員のホームスタジアムを熱狂させたのだ。

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そのファイナルでジャッジを担当したのが中国の審判団である。マー・ニン(馬寧)主審は今大会4試合目の担当ゲーム。グループステージの韓国vsバーレーン戦で合計7枚の警告を出して物議を醸し、準々決勝の日本vsイラン戦では、イラン選手の再三に渡るロングスローに対して「ファウルスローを見逃している」と非難の声が上がった。

決勝では両チーム合わせて6枚のイエローカードを提示。3つのPKの場面でも迷うことなく笛を吹き、オンフィールドレビューでも判定を覆さなかった。中国メディア『捜狐体育』は「マー・ニンは決勝でも名ジャッジを披露して光り輝いた。中国サッカー界の栄光と誇りであり、我らとの手本となるべき存在だ」と褒めちぎった。

さらに「3度のPKジャッジはいずれも的確で毅然としたものだった。いっさい議論の余地はなく、この日の彼のパフォーマンスはファンや観客の尊敬を集めただろう。世界の舞台で中国サッカー審判員のレベルの高さを存分に証明したのである」と続けた。

そして、マー・ニン氏は低迷する中国サッカー界の希望の光だと説く。「中国代表チームは厳しい現実に晒されているが、そんななかで彼は中国サッカーの未来を明るく照らしてくれた。正しい道で努力を続ける限り、躍進と進歩を遂げられるのだと実践したのだ」と持ち上げ、「もはや中国サッカー界のお手本であるだけでなく、アジアの宝である」とまで言い切った。

一方で、バーレーン戦で韓国代表チームが5枚の警告を食らって以降、マー・ニン主審の力量を疑問視しているのが韓国メディアだ。『デイリーニュース』は決勝での出来について、「前半だけでヨルダンの選手に3枚の警告を出している。明らかにカタールへの忖度が働いていた」と論じ、「決勝でも彼は抗議する選手たちに囲まれていた。最後までその光景は今大会のハイライトだった」と皮肉を込めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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