「大谷翔平は3割50本塁打&100打点、山本由伸は二桁勝利で新人王争いへ!」通算2038安打・新井宏昌氏が予測する「2024ドジャース」

2月10日(日本時間)、キャンプインした大谷翔平(写真・アフロ)

2.10キャンプイン! 1500億円“大補強”で山本由伸まで手中にしたドジャース。NPB通算2038安打の新井宏昌氏が、大谷&山本の2024シーズンを語る。

大谷は、移籍によって所属がナ・リーグに変わり、対戦する投手が変わることを心配する声があります。しかし、いまは交流戦も増えたので、私はまったく懸念していません。

昨季の序盤、ややバットが湿りがちな時期がありましたが、それはバットの形状を変えたことによる影響でしょう。でも、打席数を増やすことによって克服し、完全に自分のものにしました。

今季は打者専念で、もしかしたら守備にも就くかもしれない。それがいいリズムとなって、本塁打は50本を超えるのではないでしょうか。

また、昨季はメジャーで初めて打率3割に到達しました。打者にとって、 “3割打つ” ことは相当な自信になるんです。今季は、なんの不安もなくシーズンに臨めるでしょう。3割、50本塁打、100打点はいくと思いますね。いい打者が多いので、歩かされるケースも減ると思いますから。

エースの期待がかかる山本は、まずは1年間ローテーションを守ることが大事です。中4日の登板については、チームも対策を考えているはずです。ドジャースにはかつて野茂英雄、石井一久、黒田博樹、そして前田健太ら、日本人投手が多く在籍していましたが、彼らも中4日は初めての経験でした。

だからこそ、シーズン序盤は少し間隔を空けて登板させた。チームには、そうした日本人投手の起用法のノウハウがある。そこは大きな強みですね。

また、山本の身長は178cmと、メジャーの投手としては小柄です。小柄な投手はボールに角度がないといわれますが、彼には自由自在のフォークや極端に遅いカーブと、2種類の落ちる球があるので大丈夫。故障さえなければ二桁勝って、新人王争いに加わるでしょう。

新井宏昌
巧みなバットコントロールで、南海、近鉄時代に積み重ねた安打数は計2038本。複数の球団で二軍監督やコーチを歴任した

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