ドラゴンズOB平田良介さんが見る“春季キャンプ” 選手の意外な一面も? 中田翔選手は「僕のカニをむいてくれた」根尾投手は「朝からご飯を大盛3杯」

2月1日からスタートした沖縄春季キャンプ。最下位脱出からのV奪回を目指すドラゴンズ。今年のキャンプ注目選手を、ドラゴンズOB平田良介さんに伺います。

(柳沢彩美アナウンサー)
平田さん、よろしくお願いします。今回は2年連続最下位からの脱出、そして優勝へ向けて、平田さんがキャンプで注目している選手を伺っていくんですが、まず
ピッチャーはどなたでしょうか。

(平田良介さん)
ピッチャーは、やっぱり根尾昂選手ですね。

(斉藤初音アナウンサー)
根尾投手のプロフィールをご紹介します。根尾投手は2018年ドラフト1位、野手で入団しました。そして、2022年シーズン途中に野手からピッチャーに転向して3年目。去年、シーズン終盤に1軍で2試合に先発登板し好投。今年ピッチャーとして初のキャンプ1軍スタートです。
それでは、根尾投手のここまでのキャンプの様子を見ていきましょう。

(柳沢アナ)
キャンプ初日から、ブルペンで40球投げたということですが、いかがですか。

(平田さん)
ブルペンでの投球もそうですし、まだまだこれからだと思うんですけど、ピッチも上げていかないといけないなと思います。

(柳沢アナ)
初めてピッチャーとして1軍で迎えるキャンプということになりますが、かなり緊張もされているでしょうね。

(平田さん)
緊張はしていると思います。ただその中でも、やっぱりアピールしていかないといけない立場だと思うので、感覚もつかみながら頑張っていると思いますね。

(柳沢アナ)
そして、第1クール最終日の5日はバッティングピッチャーもつとめたということですが、いかがでしょうか。

(平田さん)
岡林選手の反応を見ると、泳いだり差し込まれたりと、指にかかった球とかかっていない球というのに、まだばらつきがあるのかなと感じますね。

(柳沢アナ)
そして、根尾投手が目指す先の先発ローテーション。結構競争は激しいですよね。

(平田さん)
かなり激しいですよ。小笠原投手、柳投手、髙橋投手、けが明けの大野投手、ベテランの涌井投手、梅津投手、メヒア投手、仲地投手、8人の中に根尾投手が9人目で入っているので、この中からローテーションを取るために6人の枠に入っていかなければいけないので、大変だなと思いますね。

わんぱくな根尾投手 平田さん「食に関しては問題なし!」

(柳沢アナ)
根尾投手が、このローテーション6人の枠に入っていくために必要なことは、どんなことでしょう。

(平田さん)
まずは、やっぱり小笠原投手とか、ローテーションで昨シーズン頑張ってきた投手とは違って、アピールしないといけない立場だと思うんですよね。実戦に入ってきたので、しっかり結果を残すことが大事になるんじゃないかと思います。

(柳沢アナ)
実際にシーズンを迎えてから、根尾投手に継続して期待したいことはありますか。

(平田さん)
ローテーションを掴んだ時に1年間かけて1週間に1度で、大体100球ぐらいだと思うんですけど、その100球をしっかり投げ切るために、投げられる体力をつけていってほしいと思います。

(柳沢アナ)
根尾投手は、大阪桐蔭高校の後輩ですよね。自主トレも行ったことがあるということですが、平田さんしか知らない根尾投手の素顔って何でしょうか。

(平田さん)
自主トレでロサンゼルスに連れていったんですよ。その時に朝ご飯でお米を食べていたんですけど、朝からお茶碗3杯、大盛で食べるんですよ(笑)

(柳沢アナ)
すごい、そこまで大食いに見えないと言ったら失礼かもしれないですけど…わんぱくですね(笑)

(平田さん)
めちゃくちゃわんぱくなんですよ。お米ばっかりで、おかずはちょっとでお米をひたすら食べるみたいな(笑)夜ご飯もすごく食べるので、食に関してはもう問題なしだなと思いますね。

注目野手は“中田翔選手” 「後輩を引っ張っていく選手になって」

(柳沢アナ)
さあ続いて平田さんが注目する野手は、どなたでしょうか?

(平田さん)
野手は、中田翔選手ですね。

(斉藤アナ)
プロフィールを紹介します。2007年高校生ドラフトで日本ハムに入団。その後、ジャイアンツを経て今年ドラゴンズに移籍。通算303本塁打、そして打点王を3度獲得しています。その中田選手のキャンプのここまでの動きを見ていきましょう。

(柳沢アナ)
キャンプイン初日のバッティング練習から、存在感十分だったんですよね。どんな一振りをするんだろうと大注目でした。グラウンドの外でも、初日から多くのファンの皆さんが、ようこそと待っていたんです。これはチームに与える影響はありそうですか。

(平田さん)
やっぱり日本を代表する4番打者でもありましたから。後輩を引っ張っていく選手がなかなかドラゴンズにいなかったと思うんですけど、彼がその役目を担ってくれるんじゃないかなと思いますね。

(柳沢アナ)
フリー打撃では34スイング中、3連発を含む4つのホームラン。こちらはいかがですか。

(平田さん)
まだまだ仕上がるというよりは、体を動かす段階だと思うんですが、その中でも、こうやってホームランもしっかり打てるというのは、やっぱり素晴らしいな思いますね。

(柳沢アナ)
ここで、平田さんに中田選手の打順について考えていただこうと思うんですが、何番がいいですか。

翔に「ごめん、俺カニむかれへんからむいて?」と言うと…

(平田さん)
やっぱり中田選手は4番かなと思います。僕が考えた理想の打順は、1番岡林選手、2番田中選手、3番細川選手、4番中田選手、5番石川選手、6番大島選手、7番木下選手、8番龍空選手。

これには理由がありまして、やっぱりドラゴンズファンの皆さん、石川昂弥選手に将来4番を打ってほしいって願っていると思うんですよね。いずれはドラゴンズの4番、日本代表の4番になってほしいと思っていると思うんです。

その中で日本代表、日本ハムでも巨人でも4番を打っていた中田翔選手という、本当に良い手本がいるので、彼の良いところをネクストバッターサークルから学んでいってほしいという意味も込めて、5番に石川昂弥選手を置きたいと思います。

(柳沢アナ)
ネクストにいて、学ぶべきものは多いわけですか。

(平田さん)
多いですね。これが3番石川選手だと、例えばアウトになった時、自分が凡退になった後に中田選手の打席なんですよ。これだと集中して見られないんですよ。でも5番だったら、例えば中田選手に対してどういう配球で攻めていくのかなとか、ネクストで見ると思うんですよね。

それを見ることによって将来、中田選手がこんなことしていたなっというのを感じられると思うので、4番に中田選手を置いて5番に石川選手という打順はいいんじゃないかなと思います。

(柳沢アナ)
中田選手が打席にいる時のネクストは、特等席なわけですね。

(平田さん)
そうなんです。一番特等席ですよ。バックネットよりも近いですからね。

(柳沢アナ)
そして、中田選手も大阪桐蔭高校で2つ下の後輩なんですよね。平田さんしか知らない素顔はありますか。

(平田さん)
やっぱり、オラオラキャラがイメージとしてあると思うんですけど、実はめちゃくちゃかわいいところがありまして(笑)

日本代表の時に台湾で一緒になったんですけど、僕カニをむくのが苦手で、夜ご飯の時に、翔に「ごめん、俺カニむかれへんからむいて?」って言うと「しょうがないっすね」って全部むいてくれるんですよ。僕は身だけ食べさせてもらって(笑)しかも、めちゃくちゃ器用なんですよ。むくのが一瞬で、パカパカみたいな感じでむいていってくれるんで(笑)

(柳沢アナ)
先輩に対しても気を使うこともできて、後輩に対しても面倒見がいい中田選手。ドラゴンズでいろんな化学反応を見せてくださると思います。平田さんありがとうございました。

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