前代未聞のゴールパフォーマンスが話題を呼んだ。
現地２月10日、カタール開催のサッカー・アジアカップは決勝が行なわれ、ホスト国のカタールと初優勝を狙うヨルダンの中東勢同士が激突。カタールのエースFWアクラム・アフィフがPKだけでハットトリックを達成し、3-1でヨルダンを撃破。カタールが史上５か国目となる大会連覇を果たした。
ホームの大声援を背に２大会連続２度目のアジア王座を手にしたカタール。大舞台で母国を優勝に導いたエースストライカーが意外なところで注目を浴びた。
前半22分にアフィフがペナルティエリア内に攻め込むと、相手DFに倒されてPKを獲得。絶好のチャンスを自ら務め、ゴール左隅にグラウンダーで流し込み、待望の先制点をゲットした。
するとアフィフは、このあと驚愕のアクションを起こす。得点後、ゴール裏の中継カメラに向かって右すねからソックスを下げ、自身の絵柄が描かれたカードを取り出す。アフィフはカメラにアピールして右手を左右に振ると、なんとカードの絵柄はアルファベットの『S』に変化。見事なマジックに海外の実況は「アハハハハハ！」と思わず笑い声が止まらなかった。
アフィフの鮮やかなパフォーマンスは、サッカーの母国で喝采が注がれている。サッカーをはじめ、MLBやバスケットボール、テニス、ゴルフなど海外のあらゆるスポーツニュースを配信している英スポーツ専門メディア『Sportsdark』は「アジアカップ決勝でカタールのアクラム・アフィフがPKを決めた後、魔法のようなセレブレーションを披露した」と報じ、「ユニークなスタイルだ」と祝福した。
「27歳の彼は、ソックスの中から自分の写真が描かれたトレーディングカードを取り出した。彼がカードを振ると、その絵は『S』の文字に変わった。多くのファンは、アフィフのマジックに大きな感銘を受けた」
同メディアがSNSでこのシーンを共有すると、コメント欄は活況を呈した。「クールだ」「最高のセレブレーションのひとつだよ」「魔法のようで陽気だ！」「今までサッカーを見てきた中で最高の祝賀だ！」「20分間、ソックスの中にカードを忍ばせていた彼を心から称賛したい」などと、オリジナリティに溢れたパフォーマンスに好意的な意見が寄せられた。
前半を１点リードで折り返したカタールは67分に同点に追い付かれが、６分後に再びPKを獲得。アフィフが落ち着いて決めてカタールが勝ち越しに成功すると、この場面でもカードのマジックを披露。スタジアムを大いに沸かせた。
さらに後半アディショナルタイムにこの試合３本目のPKを得ると、背番号11は右隅にシュート。３得点の荒稼ぎで通算８ゴールをマークしたアフィフは得点王のタイトルを手中に収め、試合後には大会MVPも受賞。得点王とMVPの個人２冠を達成する最高の形でアジアカップを締めくくった。
構成●THE DIGEST編集部
