早春の播磨路、1万2千人駆け抜ける 姫路城マラソン2024 沿道の応援、5年ぶり解禁

姫路城を背に一斉にスタートするランナー=11日午前、姫路市の大手前通り(撮影・辰巳直之)

 「世界遺産姫路城マラソン2024」(神戸新聞社など共催)が11日、兵庫県姫路市で開かれ、約1万2千人が早春の播磨路を駆け抜けた。新型コロナウイルスの影響で制限された沿道の応援が解禁され、約6万7千人(主催者発表)の声援がランナーを後押しした。

 フル(42.195キロ)には8726人が出場。男子は初マラソンの森川陽之選手(24)=名古屋大大学院=が2時間17分29秒で初優勝し、女子は横田歩選手(35)=三木市陸協=が2時間39分16秒の大会新記録で3連覇を飾った。完走率は94.7%。1~5キロのファンランには2801人が参加した。

 フルは午前9時、姫路城を背に大手前通りをスタート。田園風景が広がる姫路市北部の塩田温泉近くで折り返し、姫路城三の丸広場のゴールを目指した。

 新型コロナ禍のため、大会は20年から3年連続取りやめとなった。4年ぶりとなった昨年は、沿道での一般の応援自粛を求め、スタートを2組に分ける感染対策を取ったが、今年はコロナ禍前の対応に戻した。(井上 駿)

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