能登半島地震の被災者支援 石川、熊本、福島の小麦粉使ったパン配布好評 福島県パン協同組合

石川県産小麦粉などを使ったパンを手に取り、被災地へ思いを寄せる買い物客ら

 福島県パン協同組合は10日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の復興を応援しようと、いわき市のイオンモールいわき小名浜で石川県産の小麦粉などを使ったパン3千個を無料配布した。

 県内各地から組合員が集まり、メロンパンやクロワッサン、アンパン、クリームボックスなど自慢のパンを配布した。パンは石川県産小麦粉に加え、熊本地震で被災した熊本県や福島県産の小麦粉を使用した。開店直後から多くの買い物客らが訪れ、長い列を作った。企画に賛同した多くの来場者から募金が寄せられ、会場は被災地を思う優しい雰囲気に包まれた。

 発案した組合専務理事の今井聖訓(きよのり)さんは「被災地の小麦粉を使い、少しでも復興に貢献したいと実施した。多くの人に足を運んでもらい、被災地を思う気持ちの強さを感じた」と笑顔を見せた。

© 株式会社福島民報社