大わらじ練り歩き復活 福島市の伝統行事「信夫三山暁まいり」

4年ぶりの練り歩きで、市民らに担がれ羽黒神社を目指す大わらじ

 五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全、身体強健を願う福島市の伝統行事「信夫三山暁まいり」は10日に始まった。11日まで。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止されていた大わらじの練り歩きと奉納を4年ぶりに繰り広げた。

 信夫山にある羽黒神社の祭礼で、300年以上の歴史を誇る。福島駅前通りなどを通るこれまでのルートを変更し、駒山公園から羽黒神社までの約1.6キロとした。大わらじの担ぎ手団体「日本一の大わらじを担ぐ会」の会員や一般市民ら約60人が長さ12メートル、幅1.4メートル、重さ2トンの大わらじを運んだ。信夫山に「わっしょい、わっしょい!」という威勢のいい掛け声が響いた。

 大わらじ奉納後、信夫山を駆け上がり今年一番の福がある男女を決める「暁まいり 福男福女競走」が催された。暁まいりが縁結びにも御利益があるとされることから、婚活イベントを初開催した。

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