神事に向かう神官、ユーモラスな巨石… 二科会写真部佐賀支部展 佐賀市の県立美術館、12日まで

一瞬を切り取ったバラエティー豊かな作品が並ぶ二科会写真部佐賀支部展=佐賀市の県立美術館

 「二科会写真部佐賀支部展」が、佐賀市の県立美術館画廊で開かれている。3月1~10日に作品を受け付ける「第72回二科会写真部展」を前に、多彩なテーマで一瞬を切り取ったバラエティー豊かな写真50点を並べる。2月12日まで。

 全国展への挑戦を前に、支部長の清水耕史さん(73)=同市=らメンバー11人が4点、賛助会員2人が1点ずつを展示した。坂本景(ひかり)さん(同市)の「童景」など前回の全国展で入選した4点は、全紙サイズで見せる。

 唐津市の田川浩さん(67)の作品「神官」は、神事に向かう神主を浜辺で活写し、背後に写る船や姫島とのコントラストが際立つ。鳥栖市の徳渕郁子さん(71)の「晩秋」は、宮崎県の鉾岳登山道にある巨石を撮影した。夫を入れることで大きさが分かり、ユーモラスな作品に仕上がっている。

 清水さんは「立ち止まったり、じっくり眺めたり、お客さんの反応、意見を作品選びに生かしている」と話していた。(花木芙美)

一瞬を切り取ったバラエティー豊かな作品が並ぶ二科会写真部佐賀支部展=佐賀市の県立美術館

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