原発対応に不満、立民鹿児島県連は塩田知事を推薦せず 「期待裏切られたという有権者の声がある」

塩田康一知事

 立憲民主党鹿児島県連は10日、今夏の鹿児島県知事選に立候補を表明し、県連に推薦願を提出していた塩田康一知事(58)を推薦しないと決めた。九州電力川内原発の運転延長の是非を問う県民投票を見送った対応や、自民党が推薦を決めている状況などを踏まえた。

 同日開いた常任幹事会で決定した。柳誠子会長は取材に「期待を裏切られたという有権者の声もある。防衛面でも国に強く要望する姿勢が見られない」と述べた。

 塩田氏は立民と自民の他に、公明、社民、国民民主各党の県組織にも推薦願を提出した。

立憲民主党鹿児島県連の柳誠子代表に推薦願を手渡す塩田康一知事=1月27日、鹿児島市真砂町の同県連

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