核都市広域幹線道路建設計画を巡り、埼玉県さいたま市内の大規模緑地「見沼たんぼ」がルートになるとして、市民団体「見沼たんぼの中心地域での高速道路建設計画に反対する会」(水野晶子代表)は9日、「高速道建設の環境影響」などについて、さいたま市の清水勇人市長、国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所長らに公開質問書を提出した。
新たなインターチェンジ(IC)建設の危険性や多額の税金投入に対しても質問。同会は3月末までに、意見交換の場を設定し回答するよう要請した。市広域道路推進室は「実施する方向で検討している。可能な限り回答する」としている。
同会は昨年11月から反対の署名活動を開始し、約3千筆が集まったという。記者会見した同会の北原典夫事務局長は「見沼たんぼの中心地域は風致、景観、環境が重要な場所。多額で必要性が考えられない高速道とインターチェンジを造る計画推進には反対」と話していた。