ツインズがゴードンとの年俸調停に勝利 今季の年俸は90万ドルに

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ニック・ゴードン(ツインズ)の年俸調停は球団側が勝利を収めたようだ。現在28歳のゴードンは「スーパー2」の対象者となり、今オフ初めて年俸調停権を取得。今季の年俸として125万ドルを希望していたのに対し、球団側は90万ドルを提示していたが、年俸調停の結果、球団側の主張が認められる形となった。なお、年俸調停では、両者の希望額のあいだを取って決着することはなく、どちらか一方の希望額が認められることになっている。

MLBでは通常、サービスタイム(=メジャー登録日数)が3年以上の選手に年俸調停権が与えられ、6年以上になるとFA資格を得る。ただし、サービスタイムが2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手には特別に年俸調停権が与えられることになっており、この制度は「スーパー2」と呼ばれている。

ゴードンは通算138勝&158セーブを記録したトム・ゴードンの息子として知られる二世選手であり、3度の盗塁王に輝いたディー・ストレンジ=ゴードンは異母兄弟である。2014年ドラフト全体5位指名という高い評価を受けてプロ入りしたが、メジャー昇格に時間がかかり、2021年5月にようやくメジャーデビュー。翌2022年は内外野の5つのポジションをこなしながら138試合に出場し、打率.272、9本塁打、50打点、6盗塁、OPS.743をマークした。

昨季も内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとして起用されていたが、5月中旬に右脛骨を骨折して戦線離脱。9月にマイナーで実戦復帰を果たしたが、メジャーの試合には復帰することなくシーズンを終えた。飛躍が期待されたメジャー3年目だったが、34試合で打率.176、2本塁打、7打点、0盗塁、OPS.504と寂しい結果に終わっている。

ツインズは年俸調停権を持つすべての選手との契約更改を完了。メジャー全体では、ルイス・アライズ(マーリンズ)、タナー・スコット(マーリンズ)、ライアン・オハーン(オリオールズ)、アレック・ボーム(フィリーズ)、ハロルド・ラミレス(レイズ)、ジェイソン・アダム(レイズ)の6選手が球団との合意に至らず、年俸調停を控えている。

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