戦力充実のダイヤモンドバックス DH要員の右打者獲得を検討か

昨季22年ぶりのワールドシリーズ進出を果たしたダイヤモンドバックスは、ルルデス・グリエルJr.と再契約し、エデュアルド・ロドリゲス、エウヘニオ・スアレス、ジョク・ピーダーソンを獲得するなど、戦力アップに成功した。しかし、スプリング・トレーニングの開始が迫るなか、さらなる補強を検討しているようだ。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ダイヤモンドバックスは「対右腕用のDH」として起用される予定のピーダーソンと併用する右打者の獲得を目指しているという。

フェインサンド記者がダイヤモンドバックスの補強ターゲットとして名前を挙げたのは、ランドール・グリチック、トミー・ファム、アダム・デュバルの3人。このなかでは、グリチックが昨季左腕に対して最もいい成績を残しており、シーズントータルでは118試合で打率.267、16本塁打、44打点、OPS.780だったが、左腕は打率.328、8本塁打、OPS.995と打ちまくった。「対左腕用のDH」として獲得するのであれば、最適の選択肢と言えるだろう。

デュバルは一時、「レッドソックスかエンゼルスと契約する見込み」との報道が出たが、両チームとも合意しないまま現在に至っている。昨季はレッドソックスで92試合に出場して打率.247、21本塁打、58打点、OPS.834を記録。左腕に対して打率.244、3本塁打、OPS.757にとどまっており、センターを守ることのできる守備力を持ち合わせていることも考えると、「対左腕用のDH」という役割にはあまりフィットしないかもしれない。

昨年のポストシーズンで存在感を発揮したファムとの再契約も十分にあり得る。昨季はメッツとダイヤモンドバックスで合計129試合に出場して打率.256、16本塁打、68打点、22盗塁、OPS.774を記録。左腕に対して打率.245、9本塁打、OPS.787をマークした。ただし、ピーダーソンとファムは2022年にゲームのルールを巡って大喧嘩したことがあり、この2人がDHでプラトーン起用されることになれば、大きな注目を集めることになりそうだ。

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