ヤンキースとドジャースもヘイダー獲得を狙っていた 本人が明かす

アストロズと5年9500万ドルの大型契約を結んだジョシュ・ヘイダーは「ファウル・テリトリー」に出演した際、自身の争奪戦について「多くのチームが争っていた」と語り、そのなかにヤンキースとドジャースも含まれていたことを明らかにした。しかし、アストロズのオファーは現在価値ではリリーフ投手史上最高額となるものであり、その条件を上回ろうとするチームは現れなかったようだ。結局、ヤンキースとドジャースはヘイダー以外の選択肢でブルペンの補強を行っている。

現在29歳のヘイダーはトレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)を3度受賞するなど、球界を代表するリリーバーとして活躍を続けてきた。2022年に防御率5.22と大きく成績を悪化させたものの、昨季はパドレスで61試合に登板して2勝3敗33セーブ、防御率1.28、被打率.163と復調。オフにFAとなると、エドウィン・ディアス(メッツ)の5年1億200万ドルを上回るリリーフ投手史上最高額の契約を目指し、最終的にはアストロズと5年9500万ドルで契約した。

ヤンキースとドジャースはともにブルペン補強を目指していたが、アストロズのオファーを上回るためには総額1億ドル前後の契約が必要であり、ほかの選択肢を模索することに。ヘイダーの契約が決まったあと、有力なリリーフ投手が次々に市場から消えていったが、ドジャースはライアン・ブレイジャーと再契約を結び、ヤンキースはブレイジャーの再契約でドジャースから押し出される形となったケイレブ・ファーガソンをブルペンに加えた。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は、「ヤンキースやドジャースがさらなるリリーフ補強を目指すのであれば、レッドソックスの守護神ケンリー・ジャンセンという選択肢が残っている」と指摘する。ジャンセンは年俸1600万ドルと高額だが、5年契約が必要だったヘイダーとは異なり、契約は残り1年。歴代7位かつ現役最多の通算420セーブの実績を誇り、昨季も体調が万全ではないなかで29セーブを挙げている。レッドソックスは今オフ中の放出を目指しているとみられ、動向が注目されている。

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