防災意識、オンラインでつなぐ 宮古高生ら11日に講演会

暁に所属する宮古高の生徒

 宮古高の生徒を中心とする団体「暁(あかつき)」などは、東日本大震災から12年11カ月の11日、オンラインで防災講演会を開く。記憶の風化が懸念される中、若い力で教訓を伝えようと動いた。幼い頃の経験と身に付けた知識を伝え、命を守る備えを次世代につなぐ。

 講演会は午後8時から。宮古市民らでつくり、社会問題の解決に取り組む団体「STEPBYSTEP(ステップバイステップ)」と共に配信する。備えや情報収集の大切さなどを分かりやすく説明し、質問コーナーも設ける。

 暁は昨年12月下旬に立ち上げ、宮古高2年生5人と中学生1人が所属。設立メンバーは、防災に関する催しへの参加や宮古港を訪れた客船の乗客案内、地元の祭りの手伝いなど元々個人で活動し、さらなる地域貢献や情報発信に努めようと団結した。

 配信は暁のインスタグラムなどで見られる。

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